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オタク生活55年が語る若きクリエイターを”AWAKING"=覚醒させるヒント⑫

ティム・バートン監督と作曲家・ダニー・エルフマン

ダニー・エルフマンとティム・バートン監督について書く前に、他にも好きな映画音楽の作曲家・作品について、簡単に書いていきます。今回はハリウッド映画で活躍する方々。フランシス・レイやニーノ・ロータ、モリコーネは別枠で今後、語ります。

ヴァンゲリス
自分の映画宣伝マン時代の『1492コロンブス』(実は、結構な名曲ぞろい)で世話になったのもありますが『炎のランナー』『ブレードランナー』(特にエンディング)『南極物語』は傑作だと思っています。2002日韓ワールドカップのテーマも傑作でした。

ハンス・ジマー
最初に好きになったのは『ブラックレイン』の音楽で、この時、高校時代に聞いていたヒットポップスのキーボード奏者と知ってビックリしました。でも一番好きなのは、大ヒットメロディになった『パイレーツ・オブ・カリビアン』あの映画のヒットは、この覚えやすい名曲のお陰だと思っています。他の有名どころではクリストファー・ノーランの『バットマン』シリーズですが、僕はバートン&エルフマン支持なので、このコンビだと『インセプション』かなぁ。『ライオンキング』は、まあまあ好きかも。

ジェリー・ゴールドスミス
ジョン・ウイリアムズ同様の大御所。一番好きなのは(泣けるのは)『パピヨン』かな。ジョン・ウイリアムズが管楽器バリバリって感じだとすると、泣ける弦楽器中心で結構、印象に残る曲が多いと思います。他に好きなのは『カサンドラクロス』『カプリコン・ワン』。泣けないけど素敵なのは『グレムリン』ですね。曲というより、劇伴として秀逸なのは『猿の惑星』(旧作)だと思います。

マーヴィン・ハムリッシュ
“わずか7歳で名門ジュリアード音楽院に合格したという天才”と、ネットの情報に出ていましたが、私としては1973年度のアカデミー賞を『追憶』『スティング』の2作で“劇映画作曲賞”“編曲・歌曲賞”“歌曲賞”の3部門を29歳で制覇した方が天才っぽいと思います。でも、この2つより、絶対に『コーラスライン』の名曲群が好きだなぁ

他にも1970年代までの傑作を作った方も好きなんで、これは又、どっかでやります。(ヘンリー・マンシーニだけでも長く語れちゃうな)

では、ダニー・エルフマンの魅力について。
大好きになったきっかけは、やっぱり『バットマン』ですかねぇ。ジョン・ウイリアムズの“華やか”でも、ジェリー・ゴールドスミスの“泣かせる”でもなく、ヴァンゲリスの“荘厳”でも無い感じ、“暗さの中の光”と言ったらいいのかなぁ。曲だけ聞いても感じるのに、これがティム・バートン監督の映像と合うと“笑いの中の悲しさ”(『チャーリーとチョコレート工場』)だったり“悲しみの中のさわやかさ”(『シザーハンズ』)“不気味さの中のコミカル”(『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』はじめとして、ほとんどの作品。)が際立ってきていると感じます。

幸いにして、2014年に来日した時のティム・バートン&ダニー・エルフマン/ 映画音楽コンサートを見る機会に恵まれたんだけど、画像と音楽だけでワクワクしたし、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』の生歌唱にはゾクゾクしました。

他の映画監督との作品でも、傑作を送りだしているとは思いますが、やっぱりコンビなのかなぁ、と、ティム・バートン監督が彼と組まなかった『エド・ウッド』を見て思ったりもします。

ふと、思ったんですが、今回は挙げなかった日本映画における映画音楽の巨匠、伊福部 昭さん(『ゴジラ』筆頭に東宝の特撮映画音楽が有名だけど『座頭市』も、そうなんだよね)の各曲に感じる部分に近いかも。また、今度、この話はやろうと思います。

月曜日からは、新しいテーマで記事を書いていきます。とりあえず、映像からゲームの分析にシフトします。
皆様からリクエストがあれば、そのネタでも書きますので、感想やシェア宜しくお願いします!

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