ヨーロッパ旅行(チェコ編②)
旅行9日目。
私はチェスキークルムロフに行くために朝8時に「Regiojet」という会社が提供してるバスに乗った。
この「Regiojet」のバスのサービスがとても充実していて私自身びっくりした。
車内にはコーヒーなどが飲めるドリンクサーバーがあり、移動中に飲み物が飲み放題なのだ。
コーヒーをほぼ毎日のように飲んでいる私にとって、最高のサービスである。
それだけではなく、席には個人モニターが付いていて、音楽や映画やゲームを搭載していた。
飛行機みたいなサービスが充実しているいる上に、価格も安く1400円なので、私としては大満足である。
車内でコーヒーを飲んで、YES MANを見て過ごしていると、チェスキークルムロフに到着した。
バス停を降りると、美しい街並みが見えてきた。
橙色の屋根の家が並んでいてとても美しい。
まるでおとぎ話の世界にいるようだ。
私はバス停から離れて、市内の散策を始めた。
街全体が世界遺産なだけあって、歩いているだけで楽しくて仕方がない。
「あれ?ここはシルバニアファミリー??」
なんて勘違いを起こしてしまいそうなくらい、可愛らしい家ばかりだった。
メイン広場、チェスキークルムロフ城、聖ヴィート教会などを見ながら道を歩く。
とても貴重で私の人生の財産になるような時間である。
そんな貴重な時間を過ごしている私の身に異変が生じたのは歩いて1時間半を経過したあたりだった。
連日の移動、観光の疲労の蓄積が限界に達していて、気分が悪くなったのだ。
初めての1人海外旅行で、いつも以上に精神もすり減らしていたし、食のバランスも不安定だった。
それらからくる疲れが一気に私の体を襲ってきたのだろう。
それ以降、市街を散策しても、城から街並みを眺めても何の心も動かないようになってしまった。
私は、どんなに美しいものを見ても、それを受容できるだけの精神状態が備わっていないと心は動かないということを学んだ。
少し休憩しようと思い、レストランに入った私はソフトドリンクだけを頼み、15分程深呼吸しながらボーっと過ごした。
そうすることで、少し気分が良くなり、食欲も湧いてきたのでご飯を食べることにした。
お腹が膨れたことで、少し体調が良くなったので、私は観光を再開し、チェスキークルムロフの塔に登った。
体調を回復した私は、塔から見える中世の街並みをそのまま残した美しさに圧倒された。
こんな景色本当に初めて見た。
私はこの塔から見た景色を一生忘れないんだろうなと思った。
私は観光自体あまり好きではなかったが、今回のヨーロッパ旅行で大好きになった。
「どうせ人生死ぬまでの暇つぶし」なんて言葉があるけれど、そうだとするならばいろんな観光地に行って心を動かしまくって死にたいなぁと思った。
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