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ヨーロッパ旅行(移動編①)
ヨーロッパ旅行とタイトルにはあるが、今回の内容は移動がメインになる。
私は京都駅から高速バスに乗り、関西国際空港へ向かった。
1番後ろの席に座った私の隣だけ空いていてラッキーと思っていたのも束の間、次の駅で190mでとても体格の良い男性が乗ってきて私の席をも占領してきた。
2席のうち1.5席分を彼の体で占めるので、177cmの私はだいぶ縮こまって座るほかなかった。すごく窮屈で体がきつく、寝ることもできなかった。
「体格の良いサラリーマンのお兄さん!
もし所得と余裕があるならば、これからはあらかじめ2席購入してください。」
8時半に空港に着いて、チェックイン、保安検査、出国検査を済まし、11時にいざ出発。
シンガポールで行きの飛行機の間はだいたいの時間を楠木建さんの「絶対悲観主義」を読みながら過ごした。
機内食の時間に私だけ、紙ナプキンを渡されないという海外の洗礼をいきなり受けたが、機内食はとても美味しくかった。
シンガポールのビールであるTiger beerを初めて飲んだけれど、コクと甘味があってこれまたとても美味しかった。
シンガポールのチャンギ空港に無事に到着した私は、7時間の乗り継ぎ時間を消費する必要があった。
私はこの時間を有意義に使いたく、バタフライガーデンに行ったり(滞在時間1分)、無料映画館に行ったり(滞在時間5分)外貨交換センターのお姉さんに冷たい態度を取られたりした。
結局だいたいの時間を窪美澄さんの「いるいないみらい」を読んで過ごした。
晩御飯で野菜を摂取しようと、中華料理の券売機を操作するものの、英語で書かれたので、何が書いているかわからない。
操作に戸惑って時間をかけてしまい、後ろに長蛇の列を作ってしまった為、諦めてバーガーキングを食べた。
野菜は一切取れなかった。
食後は読書を再開したのだが、向かいの椅子に座るアフリカ系の40代くらいの女性とそのお母さんらしき女性が2人の子供を面倒見ている姿に集中力を奪われてしまった。
お子さんは2人とも女の子で、4歳と1歳だろうと私は推測した。
また、白人の旦那さんが推定年齢4歳の女の子と楽しそうに遊んでいる姿がとても微笑ましかった。
旦那さんも奥さんもお母さんもとても幸せの絶頂にいるのだなと思ったものの、3人とももう自分が第一優先の人生を歩んでいないのだろうとも思った。
色々なことを諦めることで、手に入れた幸せだからこそこんなにも美しく見えるのだろうか。
同時に22歳の私も自分が思っているより、自分を第一優先にできる時間は限られているのかもしれないと感じた。
そう思うと尚更、今回のヨーロッパ旅行は楽しまないといけない気がしてきた。
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