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ヨーロッパ旅行(パリ編⑥)
旅行13日目。
この日は9時から予約していたルーヴル美術館に行くために8時半にホテルを出た。
パリの街を歩いていると、自転車や電動スクーターで車道を進んでいく人の多さにびっくりする。
ちんたら横断歩道を渡っているとたまに轢かれそうになった。
本日もクロワッサンとカプチーノを両手に持ちながら、パリの街を歩いて行く。
クロワッサンにすっかりハマってしまったなぁ。
ルーヴル美術館に到着した私は、当日券を買うために並んでいる行列に度肝を抜かれた。
まだ、開館前なのに長蛇の列ができているのだ。
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予約しておいて本当に良かったなぁ。
無事9時にルーヴル美術館に入館することができた私は、真っ先にレオナルド・ダヴィンチの「モナリザ」を見に向かった。
事前の下調べで、人気の展示は朝一の空いている時間に行かないと、すごい混むということを把握していたのだ。
「モナリザ」に向かう途中で、有名な「サモトラケのニケ」に遭遇したのでしっかり写真に収めた。
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NIKEのモデルにもなったこの像は、ヘレニズム期の大理石彫刻で勝利の女神像として有名らしい。
紀元前の時代から迫力があって、美しい像を作ることができるだけの技術があったことに感服しきっていた。
私の勝負事にも女神が微笑んでくれないかなぁ。
「サモトラケのニケ」を後にした私は、お目当ての「モナリザ」へ向かった。
既にたくさんの人だかりを形成しており、その中心には「モナリザ」がいた。
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私は中学校の美術の授業で遠近法のお手本として習って以来ぶりにこの絵をじっくり見ることになった。
絵についての知識がない私は、いくら見ても何が他の絵よりもどう優れているのかはわからなかった。
ただこの絵が世界一有名な美術館の大トリのような立場に君臨し続けている事実を味わっていた。
たくさんの人が並び、写真を撮ってはすぐに立ち去る。
その姿を見ながら、世の中は権威主義で溢れかえっているのだなぁと思った。(私もその1人ではあるが)
その後も行列ができる前に有名どころを制覇しで行った私は、館内のカフェで腹ごしらえをすることにした。
私は、再びクロワッサンとカプチーノの黄金コンビを頼み、十分に堪能した。
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腹が膨れた私は、2階のフランス絵画や北ヨーロッパ絵画をじっくり見て回った。
序盤は一つ一つの作品をとてもじっくり吟味していたものの、このペースでは日が暮れてしまうことに気づいたので徐々にパッと見て印象に残った作品だけを重点的に見ることにした。
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色々な作品を見て行くうちに、私の好みの傾向が見えてきた。
私は人物画よりも、風景画が好きで、明るい主張が激しい感じの絵よりも、落ちている雰囲気の絵が好きみたいだ。
人間不信で根暗な私の性格がまるっきり現れているような気がした。
館内を滞在して4時間程で、私の集中力が限界に達した。
これを機に少しでも美術への知見を深めていきたいなと心に決めて、私はルーヴル美術館を後にした。
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