高卒派遣社員

いろんな国の映画やドキュメンタリー作品を観た記録。(U-NEXT/MUBI/映画館) …

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いろんな国の映画やドキュメンタリー作品を観た記録。(U-NEXT/MUBI/映画館) 最近は読書熱にかかっています。

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  • わたしの映画日記

    一週間に観た映画の記録。

  • 生活日記帳

    観たもの・聞いたもの・読んだもの記録

  • ドキュメンタリー三点盛り

    動画サイトやサブスクで配信されているドキュメンタリーを毎回3本ずつ紹介するマガジン。1作品500文字前後のサクッと読めるレビューです。

最近の記事

『ユニコーン・ウォーズ』激甘ポップでコーティングされた極めて愚かな戦争の歴史

『ユニコーン・ウォーズ』は、アルベルト・バスケス監督による2022年の長編アニメーション映画である。テディベアとユニコーンの戦争を背景に、魔法の森に送り込まれたクマの兄弟の物語を描く。監督は、戦争の恐怖、宗教、暴力の本質といった複雑なテーマを探求している。手描きアニメーション、鮮やかな色彩、不穏なイメージを通して、古典的な戦争映画の要素と、宮崎駿作品を彷彿とさせる環境保護のメッセージを融合させた。結果として生まれた作品は、視覚的に魅力的で思考を刺激する、大人向けアニメーション

    • 週刊リテラ 第一号(2024/07/15)

      日本語の書籍さえ読みきれていないにも関わらず、海外では一体どんな本が読まれているのだろうか?という疑問が頭に浮かんだが最後。膨大な数の新刊本に目移りしてしまい夜も眠れなくなっている。ノーベル文学賞の受賞作も目下読み進めている最中だが、英語圏や中国語圏で話題になっている書籍を中心にリスト化し、記録をつけていこうと思う。 今週目に留まった書籍は映像化が決まっている作品が多かったように思う。出版から数ヶ月経っていることもありTikTokの感想動画も多数出回っていた。彼ら・彼女らの

      • ノーベル文学賞を読む:ヨン・フォッセ『だれか、来る』(白水社)

        文学作品としての戯曲の歴史は紀元前まで遡る。古代ギリシャの劇作家アイスキュロスによる作品が現存するものとしては最古の戯曲とされている。初演は紀元前472年。戯曲には、現代の私たちからすれば途方もない時間の流れを感じさせる歴史がある。誰かが演じる前提で登場人物の台詞・行動・構成・舞台指示が書かれたテキストを読むのは、小説を読むのとは違った読書体験であり、その魅力を理解するためには何度も繰り返し読むことが欠かせない。そうすることによって初めて、印刷された文字が言葉として空間に吐き

        • ノーベル文学賞を読む:高行健『ある男の聖書』(集英社)

          中国を語る上で避けては通れない歴史上の出来事がいくつかある。1966年から1976年まで続いた文化大革命もそのうちの一つに挙げられるだろう。起きた出来事の断片は日本に住む中国人から聞いたことがあるが、全体像をきちんと学んだことはない。不勉強といえばそうなのだろうが、意識的に、または無意識的にそこを通るのを避けてきたのかもしれない。うっすらと伝え聞く当時の様子は知れば知るほど恐ろしく、自分の心では受け止めきれないのではないか、今後どのようにその土地からやってきた彼ら彼女らと付き

        『ユニコーン・ウォーズ』激甘ポップでコーティングされた極めて愚かな戦争の歴史

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        記事

          私的シネマガイドVOL.7を作りました

          究極の自己満足でしかない私的シネマガイド『FMDb』VOL.7を作りました。ホン・サンス特集は前回まで。今回はここ数ヶ月の間に観た作品の一覧です。 引越やライフスタイルの大きな変化が重なり、最近はあまり映画を観れていないのですが、今後も『FMDb』を作成していきたいと思います。 コンビニプリントなら「A4・両面印刷・短辺とじ」でいい感じに印刷できます。

          私的シネマガイドVOL.7を作りました

          わたしの映画日記(2023年6月26日〜6月28日)

          6/26 『兰心大剧院』監督:ロウ・イエ 2019年 1941年の上海。租界地に一人の女優が帰ってくる。表向きは元恋人の演出する舞台に出演するため。彼女は連合軍・中国・日本のスパイ合戦入り乱れる中で翻弄される。繰り返す稽古シーンが次第に本筋の物語とシンクロする。中島歩のヒール役が見事だった。 ロウ・イエが検閲のある中でも素晴らしい映画を作れることが完全に証明された。おそらくノーカット版も存在するのではないだろうか。終盤での巩俐とオダギリジョーの一騎打ちは西部劇のような見

          わたしの映画日記(2023年6月26日〜6月28日)

          私的シネマガイドVOL.6を作りました

          究極の自己満足でしかない私的シネマガイド『FMDb』VOL.6を作りました。前回に引き続きホン・サンス作品を振り返ります。今回はキム・ミニ初登場の作品から2023年までの作品を取り上げています。 これまでしつこくホン・サンスを追いかけてきたつもりでいましたが、見落としていたショートフィルムを発見したり、英語メディアで長文のインタビュー記事が掲載されていたりと知らなかった情報に触れることができました。 ChatGPTの台頭は映画情報をキャッチアップする上で革命的な変化をもた

          私的シネマガイドVOL.6を作りました

          【生活日記】2023年4月27日 退勤後にカメラ練習からの久しぶりにシネモンドへ行く。

          8時50分起床 9時出勤 通常の木曜とはいえ月末締めが近づいているためソワソワする。4月中大きなミスはしていないはずなのだが。普段やり取りのない人からメールが届くと心臓に悪い。 朝イチでTOKYOFM『MURO presents KING OF DIGGIN'』4月26日放送回を聞く。4月16日に亡くなったアーマッド・ジャマル追悼特集がそろそろあるのではないかと期待していたが、今回は日本の映画音楽特集だった。女番長シリーズをはじめとする古い日本映画のサウンドトラックが中心。

          【生活日記】2023年4月27日 退勤後にカメラ練習からの久しぶりにシネモンドへ行く。

          【生活日記】2023年4月20日 昭和30年代の新日本紀行を観て鉄川与助について考える。ボリウッドディスコ最高。

          8時45分出勤 8時56分出勤 20日締めの処理でミスはなかったようだ。前日に気になっていた同僚に振った作業が進んでいないことが発覚。業務の優先順位を見直して私が実施することにする。上司にも報告済み。 昭和39年放送7月放送の新日本紀行『五島』を観る。単調なナレーションとと映し出される当時の日本。若い頃には魅力がわからなかったが、見返すとどのシーンも選びぬかれた構図で、カメラワークの巧みさや編集で作り出されるリズムに驚かされる。コメント欄によると某公共放送アーカイブも所蔵し

          【生活日記】2023年4月20日 昭和30年代の新日本紀行を観て鉄川与助について考える。ボリウッドディスコ最高。

          【生活日記】2023年4月19日 MUBI創業者のインタビューを視聴。中国語ビデオレターを友人に送る。

          8時50分起床 9時出勤 先月同僚に振ったはずの業務が私にアサインされていて驚く。もしかして手がついていないのだろうか…とりあえず水曜日のタスクを黙々とこなす。 MUBI創業者のエフェ・カカレルが数年前に登壇したイベントの映像をチェックする。2019年の時点での発言。「最大のマーケットはイギリス。Netflix・Amazon・Skyに続いてMUBIが業界第4位。アメリカで私たちのことはだれも知らないので10倍以上になる見込みがある。イギリス・フランス・ドイツではマーケティン

          【生活日記】2023年4月19日 MUBI創業者のインタビューを視聴。中国語ビデオレターを友人に送る。

          【生活日記】2023年4月18日 ベルリン国際映画祭のホン・サンスQ&A、アピチャッポンとティルダ・スウィントン対談に刺激される。

          8時45分起床 9時1分出勤 今日は担当部署が私一人なので地道にタスクをこなし時間貯金を作る。 吉田類の酒場放浪記、おんな酒場放浪記をTVerで再生しながら作業を進める。 吉田類〜のほうは青森県は弘前市を訪れていた。女将さんが饒舌かつ物珍しい郷土料理のオンパレードで盛り上がっていた。おんな〜のほうは通常回とスペシャル回の両方を視聴。スペシャル後半でアトロクでおなじみの日比麻音子アナウンサーが登場。安定感のある飲みっぷりとリポーターとしての素晴らしい仕事ぶり。定期的に出演し

          【生活日記】2023年4月18日 ベルリン国際映画祭のホン・サンスQ&A、アピチャッポンとティルダ・スウィントン対談に刺激される。

          【生活日記】2023年4月17日 パク・チャヌク次回作に期待。宮崎駿の即席年表を作る。

          8時45分起床 9時1分出勤 朝から会社貸与PCがWindowsアップデートを始めて待機時間が発生。前日の仕事終わりに「更新してシャットダウン」を選んだのにいつもこうなる。 週次で発生するタスクを午前から昼過ぎまでかけて終わらせる。 柿内正午さんのポッドキャスト『ポイエティークRADIO』第百四十六回では先日の『随筆かいぼう教室』の振り返りが語られていた。宮崎さんと柿内さんが「女性の書き手を励ましたい!」と熱くなりながら、わかしょ文庫さんの発言を遮っていることへの奥さんの

          【生活日記】2023年4月17日 パク・チャヌク次回作に期待。宮崎駿の即席年表を作る。

          【生活日記】2023年4月16日 北陸音盤祭でレコード購入、『中野正彦の昭和九十二年』を一気読み。

          朝から布団の中でダラダラ過ごしつつ10時15分起床 免許証が無事に見つかったので心穏やかに過ごせている。 近所のドラッグストアで惣菜パンとコーヒーを買い、車で香林坊地下駐車場を目指す。駐車場からエレベーターに乗り香林坊アトリオ1階へ出る。百貨店ならではのコスメの香りが充満する空間を横目に外へ出る。目的地はすぐそばの金沢文教会館。北陸を中心に各地の中古レコード店が一堂に会する北陸音盤祭が開催されている。大きめの会議室にはレコード・CD・カセットがずらっと並んでいる。ジャズの箱

          【生活日記】2023年4月16日 北陸音盤祭でレコード購入、『中野正彦の昭和九十二年』を一気読み。

          【生活日記】2023年4月15日 NASAを支えた女性エンジニアの死亡記事とウェス・アンダーソンについて考える一日。

          10時15分起床 着替えて出かける準備をするが免許証ケースが見当たらない。部屋中をひっくり返しても出てこない。遂に完全に落としたか… 免許不携帯でも11時に予約を入れた自動車点検には行かなければならない。本当ならその足で図書館やレコード漁りに出かけるはずだったのだが、一日の優先順位が「免許証探し」に変わってしまった。 10時53分 トヨタに到着。受付のお姉さんが出迎えてくれる。鍵を渡すときにバッキバキのネイルをガン見してしまった。 無料点検は1時間ほどかかるので、Cha

          【生活日記】2023年4月15日 NASAを支えた女性エンジニアの死亡記事とウェス・アンダーソンについて考える一日。

          【生活日記】2023年4月14日 欧州アニメ史とつげ義春に思いを馳せ、柳宗悦から学ぶ一日。

          8時50分起床 8時59分出勤。本日は始業に間に合う。形式的とはいえ「間に合った感」を覚えながら一日を始めるのは悪くない。 本来月初から週ごとに終わらせておきたかった業務が溜まりに溜まって3週分。今日こそは確実に終わらせて全国の営業所に案内を出す。 金曜はKさんがお休みなので、作業をしながらLINEでおしゃべりする。基本的に他愛もない話ばかりだが、時折今後のことについても真面目に相談する。 Kさんが外出しておしゃべりが途絶えたタイミングで柿内正午さんのポッドキャスト『ポ

          【生活日記】2023年4月14日 欧州アニメ史とつげ義春に思いを馳せ、柳宗悦から学ぶ一日。

          【生活日記】2023年4月13日 柿内正午さんのポッドキャストとルネ・ラルーの短編アニメ。家から一歩も出ず。

          8時45分起床 9時1分出勤 リモートワークの利点を活かし滑り込み(厳密には遅刻)で仕事を開始 営業部から膨大な数の修正箇所を指摘されテンションが下がる 午前中は柿内正午さんのポッドキャスト『ポエティークRADIO』を最新回からひたすら聞き流す。 双子のライオン堂で開催された『随筆かいぼう教室』を見逃し配信で観て以来、柿内さんの語りにハマっている。 当日の登壇者だった宮崎智之さん、わかしょ文庫さんのゲスト回。それぞれに興味深い。とりわけわかしょ文庫さんの「相撲トー

          【生活日記】2023年4月13日 柿内正午さんのポッドキャストとルネ・ラルーの短編アニメ。家から一歩も出ず。