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【プレビュー】vs名古屋グランパス 90分間、押し込み・奪い・ゴールを襲え【FC町田ゼルビア2024年J1第22節 Make a New History】

こんにちはこんばんわ、ひだりです。

ボール農家・藤尾の水掛け論に、どこか昨年にかぶる「既視感」を感じる、ゼルビアサポーターの周りに漂ってきた雰囲気を見ています。

週末試合まであと2日。私、切り替え集中おじさんなので、ゼルサポ各位の切り替えの一助になればとの想いで名古屋グランパス戦、プレビューを放流します。

直近5戦のハイライト+前節フルマッチ中心に軽くみた程度なので少しざっくりですが、よろしくお願いします。


前回対戦時のプレビュー・試合後レビューはこちら。

名古屋グランパスの現状

負傷欠場者の影響も大きく、ここ5戦未勝利、その前の京都との引き分けも含めると6戦を2分け4敗と未勝利を続けている名古屋グランパス。前回の勝利は5/18のアウェイ鳥栖戦まで遡ります。

https://www.football-lab.jp/nago/match

1点ゲームが多く硬い守備はある程度継続できているものの、なかなか効果的な攻撃に結びつけることができないでいる。
苦しい状況下とは思いますが、そんな状況だからこそ、首位・町田ホームに、強い想いを抱いて乗り込んでくることは疑いの余地がありません。

3421 保持325 非保持523~541

永井謙佑のスピードを筆頭に1トップ2IHによるラインブレイク活かす攻撃。
山岸のポストプレイに永井が裏を抜け出す形がイメージしやすい。永井前に出て2トップで相手守備陣にプレッシャーかけることも。
その間で森島司が2人を活かし2人に活かされる攻撃を狙う。

ボール保持、攻撃局面では3CBまたは2ボランチからWBふくめ前線5枚につける短〜中距離パスを多様する。
小刻みなパスでの打開というよりは縦や斜めの人・スペースに付けるアタックが多め。

ボールを前に付けた後、前を向けた場合は初撃前線1、2枚でのファストアタック気味アプローチで入り、以後第2派・第3波とWBやボランチが加勢し厚みあるアタックを構築していく。

稲垣祥を筆頭として遠目からのミドルシュートも積極的に狙いに来るので脅威。

CBの対応にやや不安定感

ハイボール処理・こぼれ球やスルー・フリックといった形で裏に抜けていくボールに対して、うっかり!あれれ?と対応をミスするケースが多い。

ここ5戦未勝利の失点の多くにCBのエラー(あるいはCBにエラーを引き起こさせる中盤の対応)に起因している。

失点にCBが関わりやすいこと自体は当たり前ではあるが、以下記事の件も含め最終ラインの不安定感が課題になっている色はありそう。(まあ、中谷が抜けた穴埋めるのはそりゃなかなか厳しいよそれは…)

欠場者の影響

今節、今季の主戦CB・三國ケネディエブスが累積警告による欠場。
CBの変更が最終ラインにどう影響するか。
最終ラインのうっかりや処理ミスが失点シーンに目立つが、逆に人が変わることで改善する可能性もある。
その辺は実際の試合でトライして様子を見て判断が求められるところ。

ゼルビアの対策

CBにプレッシャーをかけ続ける

CBハイボール処理を強いるロングボール+跳ね返されたところのセカンドボール奪取。
カウンター時の1on1仕掛けで3CBのうち1点をピン留め。その間、3CBの間または脇のペースを他の選手が裏抜けする。
3CBをターゲットに圧力をかけ続け疲労を誘い、エラーを誘う。
ロングスロー含むセットプレー連打も有効(セレッソもロングスローを活用していた)

ハイタワーはデュークかなと思いますが、案外オセフン戻ってきてくれたりしませんでしょうか。。

セカンドボール勝負でパスのテンポを作らせない

名古屋は325で緩急つけたポゼッション前進、一気に前へ楔を入れていくことも多い。
地上戦のやり合いではなく、ハイボールの競り合い中心にセカンドボール勝負に持ち込むことで、名古屋側に縦にパスを入れるテンポを作らせない。仮に縦楔をつけられても前を向かさない対応を徹底して、相手をバックパスでの組み直しに誘導する。

名古屋は前に縦に付けてくるからこそ、ガッと対応してまず前を向かさない、いければ奪って速攻発動で決めきりたい。

ポジトラ高速カウンター:WBが戻る前にやり切る

名古屋はネガトラ時、後3CBがまずゴール中央を埋める方向に撤退する。
ピッチの幅を取れなくなる瞬間があるので、CBが中央に絞るタイミングでサイド裏を突く

CBが絞って空いたサイドはWBが下がって5バック形成を図るが、町田はまずWBが戻り切る前の速い攻撃でやりきりたい。
WBが引いてきたら、ボランチ絡めたポケット攻略またはCK・スローイン誘発。
WBが戻れば一気の攻めは難しくなるが、その分名古屋のカウンター威力を低減できる

高めで奪う守備と裏のスペース管理

中盤での守備はなるべく高めでボールを回収したい。逆に、自陣での撤退守備では中のスペースを消して、個人による打開に持ち込ませない。

名古屋の攻撃チャンスは、ゴール前にボールを付けた後、一瞬の個の仕掛けで優位性を作ろうとする事が多い。アタッカーの質は総じてハイレベルなので、そもそもゴール前で町田守備者vs名古屋アタッカーの1on1に持ち込ませたくない。

CBが中盤高めまで前に出て名古屋の前進の目を摘む対応も求められるが、一方で永井やのスピードや倍井のドリブルを活かした一気の裏抜けにも対処する必要がある。
そのため、最終ライン高い位置でのボール回収と同時に、引いて名古屋が縦に貫けるスペースを消す、ゾーンごとの守備判断の切り替えが非常に重要。

最終ライン調整とGKのカバーで裏スペースを消す仕事には、最上級の緊張感持って取り組みたい。

ボールを持たせてきた場合もしっかり押し込む

センターラインを越えないワンサイドゲームにできるくらいライン高く押し込む。

523カウンター狙いで来るならボランチ脇スペースを起点の攻略
541で引いてくるならカウンター威力は減衰するので、CB起点に外回りのパス展開からクロス。
特にゴール方向ファーに向かうクロスは処理が難しそうなので有効そう。

ボールを持たせてくる=よりカウンター重視の方向性。ハセケンといえばカウンターでのファストアタック師匠でもあります。
相手を押し込む=裏のスペースが大きく空くため、CBおよびゴールキーパーによる裏のスペースケアは放り込み合戦以上に非常に重要になります。

セットプレー・クロス

https://www.football-lab.jp/nago/ より引用

名古屋の失点パターンを見てもクロス・セットプレーは顕著なウィーク。こぼれ球も高い値を示していることから中央とサイド切り替えての揺さぶり、こぼれ球を誘うような意表を突くアタックが重要になる。

https://www.football-lab.jp/nago/preview より引用

今節こそのセットプレー・クロス攻撃のキーマン SJ不在が痛い。が、セットプレーとサイドアタックは町田のストロングであることに変わりはない。U23日本代表の力を見せつける平河のサイド切り込み、進撃のハイタワー望月ヘンリーの攻撃関与をしっかり活かしたい。

欠場者の影響

鈴木準弥の累積警告有休は名古屋相手にはやや損失大きい。
名古屋ホームでの1戦目の決勝点、ロングスロー~クリアボール回収してのクロスアタックが象徴するように今節はロングスローが有効に効く相手と見て間違いなさそうなため。

林ロングスローは引き続き活用できるが、望月ヘンリー側はサイド打開での攻撃を中心としたアタックになるだろう。
同時に前節ガンバ戦の序盤でウェルトン・鈴木徳真・宇佐美3枚で実行したポケット攻略は名古屋の3421布陣だと標準的に狙いやすいアタックでもあるので、望月が狙われた際の対応はボランチ・CB等ふくめ再確認し、同様の狙われ方をした場合に慌てないように備えておきたい。

まとめ

両軍の特徴をふまえても、名古屋が町田にボールを持たせてくるにしても保持してくるにしても、退場者でも出ない限りは拮抗した膠着戦をベースとして1点を争うゲームで進む流れに変わりはないでしょう。それは町田にとって悪くない、いつものやり方。

名古屋ユース出身・三鬼を勝利で見送るためにも、ギリギリのせめぎ合いの中、一瞬の潮目を逃さず掴み取り、この1戦を勝ちきりたい。

サブタイ変えました

記事内容としてはどうでもいい話なのですが、シーズン半分過ぎた現状を鑑みてサブタイトル、というかタイトル末尾を変えました。

挑戦J1 → Make a New History

もちろん挑戦を取り下げるつもりも、チャレンジャーとしてのリスペクトを取り下げるつもりも全くありません。

ここからシーズン半分は、現状ここまでの結果や順位状況を鑑み、今後対戦する相手の多くはウチへの「リベンジ」という言い方でも生ぬるい「復讐」を胸にチャレンジしてくる相手も多くなりそうです。毎節毎節どの試合も相当に厳しい戦いが待っているでしょう。

そんな状況だからこそ、自分たちにベクトル向けて臨みたい。備えるところ備え、成長すべきところ成長する、自分たちを変えていくことを恐れず突き進むことこそ大事、みたいなフェイズなら、間違いなく去年見てきた。

前節のガンバ戦勝利で首位攻防を1歩抜け出し、そして平河・藤尾の代表選出。町田戦士初の国際大会本戦 日本代表メンバー入り。

7月の夏の暑さとともに、この「歴史を作る」チャレンジの、真のスタートラインがやってきたのかもしれません。
町田の歴史は、この半年程だけでも、結構変わりました。この変化のうねりを猛烈な渦にして、町田の歴史の変化をJ1の歴史の変化に変えていけ、そういうチャレンジとして観ていく --- それが前向きかなと。

そんな気持ちを込めてのタイトル変更です。プリキュアの役者出揃った後期OP変更みたいなななにかだとご理解ください。


私事等慌ただしく試合の日は少し遅れて到着になる見込みですが、どうあれ試合にはかけつける予定です。現地に到着するまでは子供たちを追っかけながら祈っておくわ。。

今週末も全力で楽しんで、全力で勝ちましょう。共闘🔥

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