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【見どころ】FC町田ゼルビア 2023年第30節 ジュビロ磐田戦

こんにちわこんばんは。ひだりです。メイン画像はナカシユニつなぎ着てレンブラントホテル東京町田の朝バイキングで野菜ジュースもらって乾杯するチビです。

毎回タイトル書く時に第○節って確認するんですが、もう30節ですか……とはいえ1節秋田戦やっていないわけですが、それでもまあここまで長かったような早かったような、毎節毎週いろいろありますね。グティありがとう…

いっそここからよりアップ&ダウン激しいのかもしれませんが、引き続き、強い気持ちで。。

<お知らせ>
友達のサイト都市文化生活さんに、ゼルビアに関するざっくり雑談インタビュー載せていただきました。ありがとうございます。

文字起こし僕もやるんでオフなりになんか企画やりましょう。

ファジアーノ岡山戦について

先週土曜日のことなのに、もう遠い昔のようですが…昨年エンジの波に飲まれた岡山の地で、最悪と言って良い入り方から逆転勝利を収められたのは収穫ですね。徳島戦に続き、やっておくべきやり残しをひとつ消化した感じ。

しかし失点の増加傾向は課題。
一所懸命に、ゴール前でハイプレスで食いつく、身体を投げ出す性質を逆用される形のチャンスクリエイト、失点が増えてきている。

次はまさにそうした個対個の駆け引きが非常にハイレベルな相手なので、迷いないプレス強度を担保しつつ、対面の相手の2の手3の手をどう防ぐか。それ以前に決定機を作らせないために時間帯ごとどうゲームを運ぶべきかは確認しておきたいポイントです。

また天王山、今年何回目でしょうか。2位・ジュビロ磐田戦、見どころ行きたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

ジュビロ磐田の最近

前半戦のハイライトはこちら。

藤原雄大のレッドカードで試合そのもの混乱させてしまった試合でした。いま見ても、いろんな意味で今季最も後味の良くない試合。今節が決着の時です🔥

双方スタイル的にもバチバチな試合必至ですが、熱量高くもフェアな闘いを。両軍よろしく頼みます。

前回対戦時のプレビューがこちら。

直近の戦績

Football LAB https://www.football-lab.jp/iwat/match/ より引用

5/27の18節長崎戦以来、11戦無敗。後半戦ここまで最強のチームなんですよね。

シーズン序盤から徐々に調子を上げてきた磐田。

過去にない、首位を守り続ける戦いを継続している町田。対戦相手が町田対策を駆使してくる中、苦戦が続くこちらと比べると、実際チームとしての勢いでは磐田が優位でしょう。

だいたい、勢い抜きに、技術・パワー・鋭さ、やっているサッカーの質がそもそも高い。

攻守に柔軟、強靭、ソリッドな磐田式パスサッカー

パスサッカー。流動的な人とボールの動きで守備の的をしぼらせないアクションが巧み。

ある種磐田のサッカーの伝統的な特徴だと思うのですが、横内ジュビロのしなる皮の鞭のような柔軟さと強靭さ、そして攻撃に転じた鋭さは本当に強烈。

相手の出方に応じて2層3層に前を塞ぐ守備で対応。ボールを網にかけるポジショニングと、奪った後のトランジションの高速カウンター発動が脅威。

守備ブロックのベースが442なのはわかりますが、それ以外の局面では3421とも3241、325とも3115とも言えそうで、フォーメーション表記はただの数字と思えるほど流動性が高い。
攻守一体のチームの動きは横のレーンより、ボール中心で2レイヤー、3レイヤーと縦の層を基準に考えているのかなという気もする。

サイドの積極的な攻撃参加と長短パスを自在に活かした攻撃

・縦パスをインターセプトしての速攻
・鈴木雄斗・松原后らサイド選手のダイナミックな攻撃参加
・ショートパスで相手守備を引きつけてのロングパス裏打開

短いパスでの戦い方も長いパスでの戦い方も両方持ってる。

戦術的対応力を担保するハイレベルな個

長短のパスを駆使してレーンやスペースを自由自在に突く攻撃が特徴ながら、強さの本質は個のレベルの高さ。個の止める蹴る運ぶ技術と球際の強度、局面打開するアイデアが強み。

穴のないJ1相当チーム

穴という穴はない上、ピッチに穴が空いた場合も状況見てすぐに対応し攻守を高いレベルで即改善できるチーム。
補強禁止の影響からメンバーもほぼ昨年J1で戦った顔ぶれでもある分、チームとしての練度高く、シンプルにJ2級のチームではない。

磐田の各試合を見るだに、ゼルビアが完璧な力負けをした2021年野津田での対戦を思い起こさせられます。

2021シーズン終盤はチーム状態よく、決してゼルビアの出来が悪いわけでもなかった、大一番の表情で試合に臨む中で、攻め手をしっかり受けて、外され、決めるべきところを決め切る。当時先制アシストしたヤットのパスはかなり話題になってましたね。くー。

やっぱりあの時の雪辱と感じている方、いますねぇ。あの試合は本当に完敗で、大人と子どものように感じた記憶。

対面の相手の出方に応じて、相手が御しづらい攻撃方法を意図して選択していく、球際強く来る部分含めて大人のサッカーに対峙し、乗り越えていかねばなりません。

攻略のポイント

ジュビロの個に仕事をさせない状況をどれだけ長く作れるか

ハイレベルな個に仕事をさせないためにどうすればいいか、ボールを持たなさければ良い。

ジュビロがボールを持たない時間帯をどう増やすか、取れる手はふたつ。

・ゼルビアがボールを持つこと
・双方ボール非保持の状況を増やすこと

最終ラインでのパス連携で相手と時計を動かす

ボール保持、つなぎで勝負する戦い方はちょっと分が悪そうなので、こちらの土俵の範囲でボール保持したい。

GK、ボランチまで含めたパス連携で相手と時計を動かす。目的は磐田の押し込みを誘導しつつ、磐田からパスでリズムを作る時間を奪うこと。リスキーだから実際どこまでどうかはわからないですが、、。

磐田を前に誘き寄せ、デュークまたは藤尾にロングボールを当てたい。

空いたスペースにボールを落とす

磐田サイドが高く上がった裏または最終ラインとGKの間にロングボールを入れ、セカンドボール争いまたは追いかけっこの状況を作る。

磐田の守備ブロックはバランス良く身体も張れるので、そもそもスペースを見つけること自体困難ですが、、、ゼルビアの攻撃原則は瞬間的なやりきりなので、数本に1本でもジュビロ守備網の裏をつければ勝負したい。

デューク、エリキ、平河、藤尾、バイロン、どの時間帯で誰が出るかはわかりませんが、前線それぞれの特色を活かして個対個の勝負で仕掛けたい。

スローインによる陣地回復

ロング、ショートのスローインで陣地を前に押し戻す。

磐田の守備網は強靭でパス前進での打開一辺倒で突破するのは至難の業かつ奪われれば一気に攻撃をやり切るクオリティがある。

サイドスペースでの前進であればスローイン活用は磐田側にセカンドボール対応を強いることにもなり、局面によってはヘタにドリブルで運ぶより効率は良さそう。

ミドルサード付近からのアーリークロス

ジュビロは高速トランジションを実行できるよう縦関係の深さをある程度取るスタイル。ゴール前にブロックを敷かれる前に奪ったら早めのアタックをかける。SJならやれる。

二次攻撃、三次攻撃までやりきる。

ジュビロ縦クサビ受け手への1秒鬼プレス

仙台、いわき、群馬、全チームが遂行していた基本対応。磐田はミドルサード高めの位置のボランチ・IHが縦クサビを受けるタイミングがあり、そこはピンチでありチャンス。ボールを受けた瞬間1秒コンマ以内で身体を当てて自由を奪いたい。

ダイレクトでのフリックや身体をうまく使った裏返しも駆使してくるため後衛が前出てインターセプト、前線のプレスバックも駆使してボールを奪いたい。奪えば速攻前進または後にはたいてロングボール前進。最終ラインまで追ってこなければビルドアップ作り直しでOK。

2レーン/4レーン外目に入り込む動き

鈴木雄斗、松原后が積極的に上がる磐田の攻撃局面で空きやすいボランチの脇後方のスペースにMFが入りFWが裏を取る / FWが降りてMFが裏を取る。

カウンター時の起点にしやすそうなスペースだが、磐田の守備トランジションも早いためベタな配置ではボールを届けるのも難しい。動きの中で選手が出入りしてうまく活用したい。

プレイをハッキリ終える

アタックはシュートなどでハッキリ終える。クリアボールからのカウンターをさせない。

前線ジャーメイン良の運びの力強さは出色で、長い距離のカウンターでも一気に来ます。サイドの攻め上がりも非常にスピーディー。

昨年、ホーム横浜FC戦・町田CKからのカウンターで、山下による一気の裏返し〜痛恨の失点も見てきましたが、あの時のような一発の反転構成を決め切るに十分なクオリティが磐田にはあります。

危険な空気が出そうなところはタッチラインへのクリア含めハッキリ切ってゲームをリセットすることを徹底したい。
リズムを壊すこと、それがそのままボールゲームを続けたいジュビロへの対策にもなる。

台風接近の天気の影響

関東地方への台風7号直撃の影響が懸念されています。

https://tenki.jp/lite/forecaster/r_wada/2023/08/10/24661.html より引用

台風の動きも遅く、いまのところ12日も試合自体は開催できそうな雰囲気ですが、雨および荒天時の野津田特有の風の強さは試合に少なくない影響を及ぼしそうです。
野津田は全体的に水捌けよいピッチが保たれているものの、芝の状態により一部ボール止まる箇所もありますよね。

プラン通りの試合運びはなかなか難しくなると思うので、天候状況にあわせてしっかりアジャストして対応したいところ。セーフティなところはしっかりセーフティーに、処理ミスを突いても突かれないように。

局面での集中力勝負

互いのスタイルを鑑みるに、町田が磐田ゴールを追い落とすとしたら、パスで相手を揺さぶって磐田守備を崩しきるよりは、ミスやエラーが出た一瞬のスキを突く電撃的なアタックで決まる可能性が高い。

勝負は一瞬で決まる、というのは前節・岡山を木山監督に代わって指揮した小坂雄樹コーチが戦前に指摘していたことでもある。

セットプレーであれフィールド攻略であれ、耐えて耐えて耐えて巡ってきた一瞬のタイミングを切り取りたい。

一瞬のタイミングを1回切り取れば1点、3回切り取れば3点。結局、勝負は局面での集中力で決まる。百戦百打一瞬の心、100回くらい唱えて試合に臨みたい。

90分、不動の心をコントロールする

試合後のネットを舞台にした空騒ぎを思い返せば、前回対戦で藤原雄大が退場に追い込まれた背景には、ピッチに立つ選手同士にしかわからない様々なやり合いがせめぎあった結果だったことは、想像に難くありません。(ただ、あのレッドそのものはまったく妥当なので、藤原が精神的に負けたのは事実。)

磐田は、カウンターピンチのタイミングではそれなりのプロフェッショナルファウルをしてくる。それは他チームとのハイライトを見ていても感じるところ。そういうところも含めてタフで大人の駆け引きを仕掛けてくるチームです。

公式のデータを見れば、29節までのイエローカード数は磐田41、町田35。反則ポイントは磐田48、町田45。
具体の数字を見れば、磐田の方が多くはありますが、極端に差があるわけでもない。
町田としても「華麗で美しいサッカー」を志向している認識はないわけで、双方大差ないと思います。偏見じみた心ない指摘を気にする必要はない。

己の敵は己。
心の熱さにブレーキをかける必要はこれっぽっちもありませんが、プレイする頭はクールに、自分たちのやるべきことに意識を向けて徹底して対応したい。逆にそれができなければ、勝負は厳しくなる。

90分+αのゲームを勝ち切るまで、町田らしい戦いをちゃんとやりきろう。

町田のサッカーで勝つ

ノーリスクは無理な相手で、本当にタフな試合になると思いますが、町田のサッカーで勝ちましょう。

それこそ最も磐田にとっての食えない相手、彼らの意に沿わない戦い方になると思います。「こんなチームで」勝ち切る姿を見せよう。

そして、引き離しましょう。

まとめ

次の試合のことは次に考えますが、東京・静岡戦争の色合いがあることも含め、今節を勝ち切らなければ先に進めません。(前節はヴェルディにも期待しましたが、結局自分たちで勝ち切るしか道はないようです。当たり前。)

しっかり頭の中で週末の試合をシミュレーションしながら良いトレーニングを、熱量を積み上げているな、と公式の上げたトレーニング動画を見て思いました。

相手は往年のJリーグを絶対王者として席巻し、一時代を築いた名門チーム。

どれだけ泥臭くても、試合終了の笛がなるまで前進を止めない、私たちの大好きな「チャレンジャーとして」このビッグマッチを勝ち切りましょう。共闘🔥

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