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大分トリニータ戦 対戦前分析(2022年J2第20節)

ひだりです。

天皇杯、現地観戦された方、おつかれさまでした。
なかなか厳しい試合でした。いわての激しいプレス、積極的な姿勢に気圧され本来持っている力を出させてもらえない、負けるべくして負けた敗戦だったと思います。

後半はすこし「どういうアプローチをいわてが嫌がるか」考えた試合運びができなかった印象でした。アゲンストの展開だったのでやむを得ませんが、いくら翁長がロングスロー放り込んでも、そこはいわての土俵……。

試合にも、試合以外のところにも、いろいろと思うところあった一戦でしたが、切り替えてリーグに集中していきたいと思います。
※バクスタ1Fのいわてサポ席に、キヅールかぶってる方いましたね。なんか縁起物見れた感あってすごく嬉しかった。

結果としてリーグのスタメンも多く出場した天皇杯。
疲労の影響も気になるところですが、リカバリうまくできていることを祈りつつ、大分戦のプレビューです。(前日間に合った!)

分析にあたってはDAZNの大分戦過去5戦ハイライト+フルマッチ(前後半15分以降)をざっとチェックして、

・どんな戦い方を志向しているのか
・どんな形で失点しているか
・特徴的な選手は誰か

あたりを気にしながらチェックしています。
相手チームについても参考になりそうな記事がある場合は参考にします。

「FC町田ゼルビアの対戦相手を理解する」が裏テーマなので、まずは相手チームが町田に対してどんな戦い方を目指してきそうかを考えるところからスタートし、じゃあ町田はどう戦うべきか対策を考える、という流れでまとめていきます。

【大分目線で考える町田対策】
・攻撃時3421 守備時442
・三竿雄斗・下田北斗をチームの軸に、自陣から敵陣までパスワークで攻撃を組み立てる ※ただし下田北斗は天皇杯フル出場のためサブ起用?
・ボール保持時は適切な距離感を保ちつつ、サイドからの敵陣打開を目指す。
・ヘディングの競り合いも強く、セットプレイやクロスからの攻撃は強み。トップクロッサーはRSB/RWBの伊東幸敏。
・基本の狙いは町田3バックの脇の両サイド。両サイドを刺す/町田WBの攻め上がりを牽制する2つの意味で、サイドが下がりすぎないポジショニングで太田・翁長の監視/ボールを受けて進めたい。
・ボールの出し入れで食いつかせた裏を取る。
・サイド攻略の他、相手ラインが高めな場合はロングボールで前線の外国人FWサミュエルにあてる or DFの裏に出して伊佐耕平・呉屋大翔を走らせる
・コーナーからのこぼれ球へのミドル。町田は、ミドルからの失点も見られ、有効と考えられる。
※町田のゴールのコースを切る意識が強い分、味方選手にあたってのリフレクション含め狙う価値がある
(井上健太はこの形で秋田戦で1ゴール、まったく同様の枠内シュートを群馬戦でも放っていた)

パスワークで打開できるチームなので、中盤で無理なボール奪取を図るというより、パスコースを切りながら距離を詰めてボールホルダーを牽制、自陣でボールを回収してから攻撃に転換する向きが強い。

単中長交えたパスワークが特徴的で、攻撃に目が行きがちですが、個人的にはやはり「安定した守備で回収する」ところからすべてがはじまる守備のチームだと思っています。
守ってはゴール前を身体を投げ出して守る、攻めてはアゲンストでも諦めずクロスに対してしっかり競っていく、スマートさとしぶとさが共存するチームで好感度がものすごい高い。ホームタウンの外でもファンがいる理由がよくわかります。

選手層見てもおなじみの小林成豪・伊佐耕平はもちろん、エドゥアルド・ネット・伊東幸敏・呉屋大翔・梅崎司・中川寛斗・いつか来てほしい町田也真人……なんかめっちゃ良い選手多くない?ロマン度高めの好チーム。

勝ち点団子とはいえ現状の12位はチームのクオリティをまったく表していない気がします。

【町田の対策】
・攻撃時3421 守備時442。噛み合うけど攻撃ロジック・スピードの考え方が互いに異なる感じ。
・サイドは相手サイドと裏の取り合い。サイドの局面勝負で負けないことが試合の趨勢を決める。
・岡田や高橋からのパスで、センターライン越えたあたり、サイド高めの位置を攻撃の起点にしたい。
・大分は選手間の距離がやや長めなので、平戸や攻撃時の高江などアタッカーは、最適なタイミングでDF間に入りたい。
 特に平戸はゴール前に入りすぎない位置でボールを収め、シュート・スルーパス・サイドへの展開など攻撃の可能性を広げ、相手DFを混乱させたい。
・今節はテセをトップに置きたい。ゴールなど決定的な仕事はもちろん、ポストプレーとスペース・展開の見極めなど、前線の動きにインテリジェンスを与えてほしい。
・太田はIH起用で攻撃に集中させたい。天皇杯での疲労の影響を考えるとあまり守備で摩耗させたくない。
・奥山と太田のサイドでの連携で相手右ペナ角〜裏を取ってクロス。(大分の失点の4割がクロスからの失点で、失点の形としては最多で弱点)
・ゴール前は少し空けておく形で、横〜マイナスのクロスに対して、2列目あたりから斜めの動きで相手DFの間に飛び込んでフィニッシュに持ちこみたい。

【総括】
大分といえば

・2015シーズン J2・J3入れ替え戦
・2018シーズン アウェイ「こいつら、すごいです」「守備のチームがやってはいけないゲーム」

など、ゼルサポにとっては伝説クラスの名試合が非常に多い好敵手。

過去の試合結果を見ると

2-2
2-4
1-3
4-3
3-2

両軍合わせて最低4点が約束されたマッチアップです。(極狭戦術の相馬vsワイド戦術の片野坂が噛み合いすぎたのはありますが)

レガシーであるハードワークに、パスサッカーの要素を付与してサイド攻撃を槍とするポポ・ゼルビアとは、戦術的に似た部分・異なる部分の双方があります。下平監督ですし、町田に対するスカウティングも徹底して試合に臨んでくるでしょう。ぶつかりあいながらも互いの剣が届く、エキサイティングな1戦になりそうです。

記念すべき「浅田飴ダービー」1戦目。
天皇杯のモヤモヤを晴らす勝利を掴み取れるよう、町田から祈ろうと思います。共闘!

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