いわてグルージャ盛岡戦 対戦前分析(天皇杯2回戦)
ひだりです。
連戦のしんどさ…選手もチームもしんどいであろうからこそ、はじめてみたレビューをなんとか続けようとふんばっています。
当日になってしまいましたが、天皇杯・いわてグルージャ盛岡戦レビューです。
分析にあたってはDAZNのいわて戦過去5戦ハイライト+フルマッチ(前後半15分以降)をざっとチェックして、
・どんな戦い方を志向しているのか
・どんな形で失点しているか
・特徴的な選手は誰か
あたりを気にしながらチェックしています。
相手チームについても参考になりそうな記事がある場合は参考にします。
「FC町田ゼルビアの対戦相手を理解する」が裏テーマなので、まずは相手チームが町田に対してどんな戦い方を目指してきそうかを考えるところからスタートして、じゃあ町田はどう戦うべきか、対策を考えていく流れで考えていく、というルールでまとめていきます。
【いわて目線で考える町田対策】
・3421でのミラーゲームが見込まれるので局面・球際で負けない。
・ローテーションも考慮してフレッシュな状態の選手を起用。試合に飢えた若手選手と攻撃の起点になる中村太亮や百戦錬磨の中村充孝などゲームを落ち着かせるベテランで試合を組み立てたい。
・基本はブロック守備+前線プレスの守備。
・GK阿部 伸行が脳震盪疑いによる交代のため、今回は松山健太か野澤大志ブランドンになる見込み。リーグ戦で松山がスタベンだったことふまえると、野澤を起用する可能性が高い?
・攻撃はカウンター+セットプレーまたはクロスからペナルティ内でのバトル。いかにクロス、ゴール前に良いボールを上げられるかが焦点。
・深津高橋など当たりに強い町田守備陣への対処としてFWブレンネルは起用したい。少し中盤に降りてポスト役になり、ボールをサイドに散らす→すぐまたゴール前に入る動き。基本的にはこれを徹底して繰り返す。
・町田の両サイドはチームスタイル上、高く上がってくるので、上がった裏を意識する。
・シュートで終わる姿勢。
・ゴール前では身体をはり、隙間を作らない。
・過度な対策は行わない。ローテーション組に実戦の強度を経験させチームのベースの底上げを図ることが重要。
【町田の対策】
・町田がボールを保持する展開が予想される。
・グルージャは守備でしばしば5バックになるものの、ボール際に寄りライン間にズレが出ることも少なくない。
落ち着いたパス交換で相手を走らせつつ、速い縦楔orサイドアタッカーとの連携で3CBを打開したい。
・町田の守備時は寄せつつも飛び込みすぎず、相手ボールホルダーに圧をかけ続けるプレイを粘り強く続けること。グルージャは守備時のミスを起点にした失点が顕著で
・長いボールを蹴らせない
・シュートを打たせない守備
を実践し、ゲーム組み立てを図る岩手にプレッシャーがかかり続ける状況を作る。
今年、被ゴール期待値(の低さ)J2トップクラスを誇る町田らしい「打たせない守備」をサブメンバー構成で実践できるかが試される。
・背が高い選手の多い岩手はセットプレイが最大の脅威なので、ペナルティエリア内で自由にヘディングさせない。
サブメンバーの実践機会、底上げの場として例年以上に勝ち進みたい今年の天皇杯。
個人的な予想スタメンがこちら。
良い守備から良い攻撃を実践したいので、ナカシでどうでしょう。※ただ、ナカシは3421より442が向いてる選手な気はします。。
平戸+海舟高江のどちらかは60分くらいでは休ませたい。禅斗がU21なので、どっちかひとりはスタベンないしベンチ外で補いたいところ。
太田翁長も負荷を一定に抑えたいのでローテーション推奨。三鬼の回復が本当に待たれます。
【総評】
お互いメンバー編成を変えてくるであろう中で、チームとしてのやり方をどこまで表現してパワーを出せるかの勝負が見込まれます。
いわてグルージャ盛岡は守備的な戦い方ながら、攻める手段として両サイド起点のカウンターを実装するために3バック布陣を敷いている印象です。
Football labの
・攻撃回数3位
・AGI(Approach Goal Index)4位
というデータからは、ボールの主導権を握られることが多い中、限られた攻撃機会で素早くロングボールやクロス→シュートを打ち切るスタイルを取っていることが垣間見えます。
シンプルな攻めを指向する一方、シュート成功率、ゴールが最下位22位に沈んでおり、なかなか結果に結びついていません。
試合を見ているとボールをシンプルに当てて打つ感じで、いわゆる3人目の動きも少なく見え、攻め手の実装はなかなか道半ばという印象です。
だからこそ、今日は若手起用で解決するための糸口を見つけたいところでしょう。
また、ゼルビア的には、町田ジュニアユース出身の桐蒼太が出場するかどうかも注目ポイントです。2/27のJ2第2節 町田ホームの岩手戦ではサブで登場、Jリーグ初出場していました。
【さいごに】
サブ組の奮起は夏以降のリーグ展開を優位に進める上で不可欠な要素です。2018年は吉濱、杉森、バブに救われた試合がいくつあったことか…。
現在地確認の意味も含め天皇杯は重要になるだろうとシーズン開幕当初から考えていました。
2015年の天皇杯快進撃は僕がゼルビアの健闘を知りサポーターになるきっかけでした。実は熊谷まで見に行った天皇杯・浦和戦が、僕のゼルビア初応援でした。
自分と同じように、勝ち抜いてJ1強豪と良い試合を展開することで「ゼルビアなかなかやるじゃん」と関心を向けてくれる町田市民も増えるかもしれません。
そんなわけで、今日もチケットは確保済みです。
仕事の都合で少し遅れそうですが、スタジアム駆けつけたいと思います。勝ちきりましょう。共闘!
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