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【見どころ】FC町田ゼルビア 2023年第25節 東京ヴェルディ戦【国立決戦】

こんにちわこんばんは。ひだりです。

いよいよ国立決戦です。ヴェルディも2位浮上した状態で、首位攻防戦として東京クラシックを迎えられるのは素晴らしい。週中の結果で2位まで勝ち点差10、自動昇格圏外3位大分に対して勝ち点差11の独走状態に入りました。

とはいえ、好事魔多し。
気を抜かず、ヴェルディとの首位攻防・国立決戦でより絶対的な状況を自力で作れる今、目前の一戦をただ勝ち抜くために全力でやっていきましょう。

ヴェルディ戦見どころ、限られた時間ですがなるべく映像・スタッツ等チェックした上で臨もうと思います。どうぞよろしくお願いします。

東京ヴェルディの最近

まず前半戦のハイライトを置いておきます。

今季ゼルビア中央の壁にして「振り向き様のDFW」チャン・ミンギュのナイスボレーからエリキ押し込み。バスケス・バイロンの退場もあり、ウノゼロ逃げ切りという展開。
試合後のヴェルディ選手・監督のブチ切れ方がハンパなかった試合でした。

前回対戦時のプレビューがこちら。

本記事の準備中に起きた衝撃の移籍。(職場で変な声が出てしまい会社の人に「なんや!」とツッコまれました)

発表当日の昨日行われたゼルビア記者会見のレポート記事。

7日夕方、ヴェルディ側の囲み取材の報が出ました。

焚き付けとしてはなかなか強烈な……ヴェルディにとってはかつてのホーム国立での戦い、試合直前の燃料投下も相まり復讐の業火を燃やし全力で襲いかかってくることでしょう。

染野 選手登録完了

鹿島からレンタル移籍の染野が選手登録完了。今節の出場が可能となりました。(育成型期限付き移籍なので、ウィンドウオープン期間待たず出場可能)

城福さんらしい前傾姿勢のフットボール

今季のヴェルディは本当に城福さんらしい、良い意味でリスクを取りチャレンジするサッカーをしています。

前向きプレスで圧をかけ、ボールを奪うと勢いそのまま前進。ドリブルとパス連携による速い前進、サイドからのクロス攻撃が主戦です。ゴール前には4、5人入ってきます。高いボール保持能力で、遅行による細かいパス連携でのポケット打開も健在です。

右サイドで独力前進できるバスケス・バイロンは攻撃の切っ先、推進役を担っていました。バスケス不在になっても、早速前節 東洋大3年の特別指定・新井悠太が右ウィングとして出場、Jデビュー即初得点を決めていました。

若い力が常に躍動するのがヴェルディの伝統ですね。

フォーメーション 4123

フォーメーションは4123。
1に舵取り役の森田、2と3+高く上がるSBが攻撃参加し、5レーン埋めつつペナ角付近を巧みに蹂躙していく攻撃的スタイルです。敵陣でのポゼッション時間をなるべく長くしたい。

最終ラインはボール保持時2CB+ボランチor片側SBいずれか1名での3枚回しでハーフウェイラインあたりまで高いラインを取る。ボール非保持では4枚に戻るが、サイドバックはかなり高めの位置取りで攻撃に参加するため、ネガティブトランジションの局面は狙われすい。

攻略のポイント

町田はハイボールとスローイン&カウンター、ヴェルディはサイド攻撃とポゼッションによるポケット攻略でやり合う、全体的にはアウェイ味スタでの試合と似たような展開になるはず。

デューク、バスケス•バイロン不在での試合展開

本来であれば、ヴェルディのようなチーム相手にこそデュークの存在は重要な役割を持っていたので、不在はシンプルにキツくはありますが、有休自体はもう本当にやむを得ません。出場可能なメンバーでどう90分を描くかを考える必要がある。

一方で、ヴェルディの右SHとして独力で前進する能力のあるバスケス・バイロンがゼルビアへの移籍にともない今節出場なしが確定。

前線でのボールの収まりの部分において、このタイミングは両チームともに大駒ヌキでの戦いに臨むことになります。
とはいえ、ヴェルディはすでに前節長崎戦でバスケス不在での試合を行っており、高い機動力をベースとしたサッカーが不変であることをしっかりと示しました。

プレイスピードを加速させない

ゴール方向を塞ぐセットディフェンス、スローインでプレイを切る&前進する、ハイボールからのセカンドボール争いからボールを奪ってのカウンターなどヴェルディにボールを持たせつつも、プレイ速度をあげさせない。

クロスへの警戒と隙間を作らないゴール前守備対応

長崎はヴェルディに対してやらせない守備をかなり徹底し、ヴェルディの攻撃スピード、テンポを落とすアクションを粘り強く90+8分繰り返していた。

特にサイドアタックに対してはウィングの動きを2名でのカバーを徹底。新井が決めたミドルシュートの局面では、その2名が寄せる守備を活用したものの、全体的にヴェルディの特徴であるゴール前のクロスボールの効果を減じることに成功していた。

バスケス・バイロン不在にともない、サイド攻撃の考え方が少し変わってくる可能性はあるが、決めきる形としてはヴェルディが明確に持っているものなので、クロスを適切に上げさせない守備対応+裏をかいた内への切込み・隙をつく一撃をやらせない、ゴール前にカギをかける守備が重要になる。

チームとしてもサイドを突かれた状況で、守備に誰が寄せ、誰がカバーし、ゴール前をどう塞ぐかは徹底して確認していくはず。

中盤サイドを囮にした裏or中央攻め

中盤サイドにボールが入った時、ヴェルディのウィングは激しくプレスに寄せることをふまえ、長崎はトラップの方向やフリックを活用して攻撃の起点を作っていた。

そもそもヴェルディ相手に奪う気満々の中盤サイドでボールを前進させるくらいなら、ロングボールで裏かスローインで前に運んだ方が推進方法として賢い気はしますが、ヴェルディのハイプレス守備に対する標準的な対応として意識はしておきたいところ。

イーブンのボールを奪い切る

ヴェルディ・ゼルビア双方イーブンの状況で、ボールを奪い切ることが重要。競り合いに勝てば一気に1枚DFを抜いた状態でショートカウンター発動ができるため、ヴェルディの強い寄せをうまく活用して、その裏を取っていきたい。

エリキのパートナー選び

デューク不在の状況で、エリキのパートナーを誰に置くか。

オーソドックスな互換で行けば藤尾だが、デュークのやるようなトップでのポストプレーを期待すると藤尾のストロングが活きづらい点が悩ましい。高澤の怪我がこの時期になって本当に悔やまれる。

攻守に気が利く荒木が近い距離で連携して、藤尾・平河・高橋大吾などサイドアタッカーも絡んでアタックする方が個人的には楽しいが、現実的にはそれでも藤尾な気もする。

セットプレー

失点数の少なさ1位vs2位の堅いチーム同士の対戦なので、セットプレーの意味は非常に重要に。

CKはデュークがいないためハイボールよりストレート系のボールの方が有効かも。
奇襲、変化もふくめ工夫したい。

逆に、大宮がやってきたように、ヴェルディ側がデザインしたセットプレイを準備してくる可能性もある。ゴールを守る原則に基づいて自陣守備はシンプルにはっきりと対応したい。

まとめ

双方もう手の内はわかった上での対戦でもあり、目新しく書けることもあまりないですが、逆に互いの技術フィジカルメンタルのぶつかり合う1戦が期待できます。もう燃えてるんだから、試合が燃えないわけがないです。

最後にポゼッション率についておもしろいデータが流れてきたものを紹介します。

■町田
得点率最大になるのはポゼッション率35〜45%
ポゼッション率45%以上で失点率増加

■ヴェルディ
得点多いのはポゼッション率40〜45%/50-65%
ポゼッション率45%以上で失点率増加

ヴェルディ側でポゼッション率 55-65%
ゼルビア側でポゼッション率 35-45% の範囲でコントロールできるとゼルビア的には戦いを有利に進めようです。まあ数字で意識できるもんではないでしょうが……

ヴェルディ側が大筋ボール支配し「やり切るぞ!」とアタック連打してくるところを跳ね返しいなしつつ、隙見てカウンターしっかり突く、といった応酬の時間を長く取れればおおよそ望むペースと言えるでしょう。いつも通りですが、ハラハラしかしない。

負ける選択はもちろんなしとして、引き分けもせず、今節は勝たなければいけない試合。勝って2位以下を圧倒して突き放そう。すべては町田のために。

強い気持ちで、全力で勝ち切りましょう。共闘!

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