『いつかの出会いは飛騨で』
たまには良かったころほ良い旅の話をしてもいいよね。
僕は昨年の6月にポートランドに行ってきて、起業家精神にあふれたカルチャーや土地と人がとても気に入りました。
次は1ヶ月ぐらい住みたいなーと思ってて、HIDAIIYO USAを設立するなら、ポートランドかなと思ったぐらい。
そんかポートランド滞在中、現地のBar飲み歩きツアーに参加しました。
6人ぐらい参加者がいて、あるカップルと知り合いました。
「僕の名前はマーシーだよ。僕は、ニッポンの真ん中、飛騨高山という田舎から来たんだ」
「どこそれ?日本旅行をちょうど計画中してたんだけど、飛騨高山はリストに入ってないよ」
「飛騨高山はポートランドみたいに自然に囲まれていて、クラフトも食もお酒も文化もある素敵な地域なんだ。きっと気にいるよ!」
「そうなの?じゃあ行こうかなー、また連絡するね!やた!」
「いよ!ちなみにうちの宿イオリステイやで、やた!」
僕はこの会話のことを正直忘れていたのですが、ある日突然、
「いまイオリ予約したよ!」
とそのカップルからメッセージが来ました。
そして、昨年の10月、友達と一緒に本当に飛騨に来てくれたのです。
飛騨古川駅でハグして居酒屋ツアーにくりだして、今度は僕の地元で飲み歩きました。
偶然の出会いの何気ない会話がきっかけで、はるばる飛騨まで来てくれて、ハグしてくれて、楽しい時間を、幸せを、運んでくれた。
なんだか本当に軽やかで気持ちの良い再会だったので、僕もこういう生き方がしたいなと心から思いました。
そして、飛騨に世界から訪れてほしいなら、飛騨の人が、もっと世界へ飛び出していくと、いいんだろうなと感じました。
どこかの誰かが偶然に生み出した繋がりが、個人の、会社の、地域の、世界を広げていく。日常を豊かにしてくれる。
旅行というと狭い響きに感じるんだけど、旅という言葉には、はかり知れない可能性を僕は感じるし、人が中心にあって心で感じることで無限に広がる言葉な気がします。
僕にとって起業も旅のようなもので、仕事を選ぶ前に生き方を選んだ結果だと思います。
コロナで世の中が変わっても、自分の生き方まで変わることはない。
今が大変でも、今を見つめるのではなく、10年先を見つめながら、今と向き合うこと。
そうすれば振り返った時に、良い旅路が描けているんじゃないかなと思うんです。
※2020年8月に書かれた文章です
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