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私が大切にしていること

私が大切にしていること。

それは「後悔」です。

後悔をプラスに捉えることで、
現在の自分を確立していると私は考えます。

「あの時こうしていたら、」を
「あの時こうしていたから」に変換するんです。

小中学生だった頃、私はいわゆる"いじめ"を受けていました。それはそれは再現ドラマにできそうなくらいのひどいものでした。

ものを隠され、捨てられ、無視をされ、ありもしない噂をたてられ、掲示してあった図工の私の絵だけが真っ黒に塗られ、掃除の時間には雑巾の水をかけられ、トイレに入れば外から悪口を言われました。ある日、自由帳を奪われ返ってきたら全部のページに「死ね」「消えろ」などと書かれていました。下校時には常に荷物持ちをさせられていました。

でも、私は気弱ないじめられっ子だったから
人の痛みがわかる人になれました。

そんな私が勇気を出して参加したのが
地域の小さな合唱団です。
もしいじめられずに、合唱団にも入らなかったら
きっと私は歌うことも音楽も好きにはならなかったでしょう。

また、学校に居場所のない私を支えてくれたのが"オンラインゲーム"でした。顔のわからない沢山の友達に救われ、何人かは今では顔のわかる親友になることができました。

中学で友達に誘われて断りきれずに入部してしまった「箏曲部」も、もし入らなかったら箏を弾く機会なんて一生なかったですし、オタクの多い部活だったのでボカロやアニメが好きな友達ができることもなかったでしょう。

ここからは非常に簡単です。
ボカロに興味を持たなかったら作曲ができるようになりたいという夢も持つことはなかったですし、お絵描きをしようとも思いませんでした。
ブログもTwitterも始めなかったと思います。
ボカロが私、ひこひぃの原点です。

親に言われて仕方なく行った高校説明会も。
もし行かなかったら音楽科のある高校という存在も知らず、おそらく音楽科を目指そうとも思いませんでした。私の人生の転機になりました。

家族や親戚の大反対を無視して入学した音楽科。
もし、音楽科に入らなかったら
自分の個性を受け入れられることもなく、
笑って楽しく過ごす学生生活は無かったです。

また、強豪な合唱部に入らなかったら
今の自分はたくさんなかったと思います。
達成感、仲間、信じること、歌う楽しさ。
訪れた沢山のホールや場所。
ステージに立って歌うときの緊張慣れ。
それからよくディズニーの曲を合唱していたので、だんだん興味を持つようになり、今ではディズニーが自分の人生の中でなくてはならない存在になりました。
そして何より、歌うことが特技になりました。

そして私は夢のため音楽大学に進学します。
もし作曲の専攻に行かなかったら
音楽の相棒くんには出会えてなかったですし、
ウィーンやハンガリーに行く経験もなく
知識と技術は身につかなかったでしょう。

覚悟を決めて就職をしなかったことや、勇気を出して養成所のオーディションを受けたこと。
必死に学んだ1年間。

悔しくて泣きながら練習した日も、夜が明けるまで勉強した日も、全部含めて音楽をしている日々が楽しくて、輝いていて、

それら全てが今の私を作ってくれています。

私は後悔しています。あの時、いじめられないような強い子だったらあんな思いをしなくてよかったのに、小中学校で楽しい学生生活を送れたのに、と。でも私にとって深く深く心に受けた傷はとても愛しく大切なものになりました。

今でも人と目が合わせられません。
人見知りも激しく、飲食店の注文でさえ心臓が跳ね上がるような私です。それでも、
「あの時いじめられて良かった」
そんなふうにも思えてしまうのです。

生きていれば後悔のひとつやふたつ
必ずあると思います。
そんな時は後悔を味方につけて、
生きていくための糧にしていきたいですね。

以上、今日のnoteでした!
お付き合い頂きありがとうございました☺️

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