レンズ沼あれこれ:TAMRON 35-70mm F3.5 CF MACRO BBAR MC
今回はタムロンのアダプトール2の標準ズームレンズ、TAMRON 35-70mm F3.5 CF MACRO BBAR MCです。タムロン公式サイトのアーカイブで確認すると、製品名は17A。1982年に発売されたレンズです。35-70mmズームは先代があって、こちらはF値が3.5-4.5となっていました。手許のレンズはF3.5通しですから、若干の進化があったようです。
ヤフオクにてジャンク級の価格で落札。かなりの個性派レンズだったので、少し紹介しましょう。
ズームリングと絞り環はおそらくプラ製。望遠端の70mmが一番短く、回して伸ばすと望遠側。ズームはピント環と連動しており、35mmではピントリングが距離表記0.7でストップ。さらにピントリングを回すとズームリングも連動して回転し、0.25表記までいけばズームは70mmで止まります。これをM.O.Dセレクターシステムと呼ぶのだとか。アナログ的な作り込みがなかなか面白いです。
それはそうと、レンズにはだいぶ劣化がみられ、バルサム切れとおぼしきくもりがありました。おそらくレンズ本来の写りは期待できないかと思いますが、まあジャンクですからね。
TAMRON 35-70mm F3.5 CF MACRO BBAR MC
マウント:アダプトール2+M42スクリューマウントアダプター
レンズ構成:7群7枚
絞り羽根:8枚
重さ(実測):346g(M42アダプター込み)
今回はPENと組み合わせてみたかったので、マイクロフォーサーズのオリンパスE-P5が相棒。アダプトール2〜M42のアダプターを装着して、M42レンズとして使用しています。
劣化の影響があったのかはわかりませんが、ピントはめっちゃ合わせにくいです。また、写りのほうもかなりの個性派。にじみとふわふわ感はトイカメ級といってもよさそうです。とりわけ、赤の出方にはびっくりでした。
広角端…といってもマイクロフォーサーズ機だと中望遠クラスの画角ですね。
せっかくなのでマクロも試してみます。ボケ感がどうかというと微妙な感じですが、寄って撮れるという点でプラスに考えたい。
田植えが終わった水田のキラキラを、ピントを外して撮影。よく見るとバブルの端に破綻があります。この部分が劣化の表れということかもしれません。
ホワイトバランスを蛍光灯にして遊んでいます。久々に青空を見ることができました。
モノクロだと少しキャラが変わるかもしれませんね。レトロ感がそんなに表には出てこない感じ。
ずいぶんと個性際立つレンズを手に入れたもんだと笑 もちろん落ち着いた写真を撮るのには向きませんが、レトロっぽさ、トイカメっぽさで遊んでみたいときには選択肢のひとつになりそうだなと思いました。ピント合わせだけは大変なんですがね。もともとのオーナーさんはどんな写真を撮っていたんだろうなぁと考えてみたりして。
なお、レンズに関する記述や評価はすべて、素人カメラマンの個人的な感想です。誤った情報や評価などがあれば、ただちに修正していきたいと思っています。その点はご容赦ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?