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続:当事者によるプロトタイピング~在宅用スタンドデスクを事例として~

家での仕事がつづいている影響で、自分のスタイルにベストマッチなスタンドデスクを作りたい!と、当事者がプロトタイピングを繰り返している取り組みの続編です。前回の記事はこちら。

前回までのプロトタイプでもかなり満足していたのですが、家での仕事が長くなってくると、もう少し体験(UX)品質をあげたい!という気もちが強くなってきました。そこで、前回最後に取り上げたヒノキ木材で天板を作る、というのを実際にプロトタイピングしてみました。

天板を作る木の板を買う

天板のプロトタイプは、厚み1cm、横幅95cm、奥行き9cmぐらいの板を組み合わせて作ることにしました。はじめは145cmの長い板で作りたかったのですが、100cmを超えてくると配送料が高くなるのでやめました。いくつかオンラインショップを見比べたうえで最終的には楽天で頼み、だいたい1.5週間ぐらいで手元に届きました。

木の板を加工して天板にする

ヒノキの板が入ったダンボールを開けた瞬間に、ヒノキの香りが部屋にひろがって良い感じでした。届いたのは95cmの板が8枚セット(送料含めて3000円ぐらい)。そのうちの2枚を半分にカットしました。ヒノキの板はとても柔らかいので家庭用ののこぎりで簡単にカットすることができます。

次に95cmの板を4枚、その横に半分にカットした板を4枚並べて、1枚の大きな板にします。最初からボンドを使うとあとで調整がしにくいので紙テープを使って仮どめすることにしました。裏面に斜めに紙テープをはり、さらにつなぎ目と両端をぐるりと1周するように紙テープを貼ると安定します。加工の所要時間は10分位でした。

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天板のプロトタイプを設置する

紙テープでとめたので見た目的には問題がありますが、手触りと香りを重視したプロトタイプなので割り切ります。それを第4世代(突っ張り棚を使ったスタンドデスク)プロトタイプの上に置きました。その結果、横幅はぴったり。天板はなめらかに表面を削ってあるので、突っ張り棚のパイプの感触よりもはるかに良い手触りに。ヒノキの香りも落ち着いてきて、さらになじんできました。

紙テープは仮どめのつもりだったのですが、そのまま使えるので満足してしまい、1ヶ月ぐらい使っていますが強度的にも問題なさそうです。なお、普通の机と違って板間に少し段差ができてしまっていますが、自分の場合は直接天板の上に紙をおいて絵を書いたり、文字を書いたりはしないので、大きな問題は起きていません。

第5世代のプロトタイプを楽しむ

今は自宅からフルリモートでお客さまリサーチをすることもありますが、第5世代のプロトタイプならリサーチ用の機材のMacBook Pro、MacBook、iPadをならべておいても余裕があります(なお、スタンドデスクなのでリサーチ中はずっと立ってます)。

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また、むかし作った観賞用照明のプロトタイプがあったことを思い出して、それを机のうえに置いてみました。木箱でできていて、箱の内側の背面と側面に鏡が貼ってあります。その中に人工の観葉植物を階層的に並べ、背面にLEDのリボンライトを入れたものです。少し奥行きが感じられる工夫がしてあります。

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この照明をおいたおかげで、少し空間の広がりを感じることができるようになりました。ずいぶん昔に使ったプロトタイプが組み合わさるとは夢にも思いませんでした。プロトタイプを通して学びをえることで、次のアイデアにつながるなぁと実感しています。

さらなるプロトタイピング?

いまもいろいろなアイデアが出つづけているので、さらなるプロトタイピングに取り掛かかろうかと考えています。たとえば、机の奥行きがもう少し欲しいので、突っ張り棚と木の板をもう1セット買って奥行きを倍まで増やそうかな?とか考えています。他にも、部屋のデットスペースを使っていて作業場所が暗いので、LED照明を追加で買って、天井から吊り下げるのも良いなと思っています。

なお、この取り組みはDIYの一種ともいえるのですが、プロトタイピング(試作)という方が、自由に発想して良い、気楽に試して失敗したり、試行錯誤して良い感じがするので私は好きです。

皆さんも当事者としてプロトタイピングを楽しんでみては!



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