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UIの細部だけに注目しがちのときに使える「考える時間と視点を決める」という考え方

ユーザインタフェース(UI)の細かい所ばかりが気になって、うまく思考が進まないときがあります。今回はそんなときの思考の対処法について書きます。

考える時間と視点を決める

すごくスタンダードではありますが、視点が整理されたフレームワークを使って、考える時間と視点を決めて作業するやり方があります。

たとえば、サービスを使う人の体験(UX)に関することであれば、UXホワイトペーパーで整理された4つの段階(予期的、一時的、エピソード的、累積的)を使う、などがあります。

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UX-WhitePaperより引用

累積的UXの視点で考えれば、一つの画面上の細かい文言というよりは、そもそもどういう体験が積み重ねられるとよいのかなど、俯瞰した考えがしやすくなります。逆にふわっと考えすぎなときは、一時的UXに集中してみよう、と視点を決めれば、より具体の部分を考えやすくなります。

その他に、UIについてはJesse James Garrett氏のUI要素の5段階を頭に入れておくのも手でしょう。この階層は、抽象度の高い低いで要素が書かれているので、より思考の抽象度がコントロールしやすいと思います。

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THE ELEMENTS OF USER EXPERIENCEより引用

ただし、視点を決めて考えても一度で考え抜くのは難しいです。なので、考える時間を決めて作業し、時間がきたら次の視点で考えて、ということを繰り返していく反復型のプロセスでやろう!という意識でとり組むのがオススメです。

自分の思考の特徴を長所として活かす

このようによく整理された視点を活かせると、自分の思考の抽象度を整えやすくなります。細かいところに目がいきすぎるというのは、細かくみることができるという優れた思考の特徴だということもできます。うまくツールやプロセスを整えてることで長所として活かしていきましょう。

あとは自分一人で解決しようとせずに、抽象度の上げ下げがうまい人と定期的に壁打ちをするとか、コミュニケーションやコラボレーションをしていくことで、相乗効果(シナジー)を出していくのも良いです。

参考

UXやUIデザインの分野以外では、たとえばプロジェクトマネジメントにはPMBOKなどの考え方の体系がまとまっていて参考になります。

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