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啓発ステッカーでワースト返上 石巻署 4団体をモデル委嘱 信号ない横断歩道の一時停止

 横断歩道での歩行者優先意識を高めるため、石巻署は12日、管内で活動する交通安全関係4団体を「交通安全マナーアップモデル」に委嘱した。各団体代表に同署オリジナルの「止まるっちゃステッカー」を配布。車に貼り、歩行者保護の意識を植え付ける「走る広告塔」を担ってもらう。【横井康彦】

 日本自動車連盟(JAF)が昨年行った「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査」で、宮城はワーストの5・7%。これを受け、県警は毎月10日を「十○(とまる)」運動の日として、横断歩行者の保護啓発を2月から始めた。

交通安全マナーアップ作戦 (2)

関係団体の車にステッカーを貼った

 一方、石巻署管内でも昨年は信号機のない横断歩道上での人身事故が16件あり、その周辺でも8件確認。このうち1人が重傷、のちに死亡した。横断歩行者妨害の取り締まり件数も500件を超しており、地域のドライバーに対する注意喚起が急務となっていた。

 同署は石巻地区交通安全協会、同安全運転管理者会と連携し、自家用車後方にステッカーを貼り、後方の運転手の目に歩行者保護を訴えるステッカーを製作。初回は1500枚用意し、車体を傷つけない素材を採用するなど広く利用してもらえるように工夫した。

note用交通安全マナーアップ作戦 (1)

 4団体に対する委嘱状交付式で、岡島利明署長が「地域の模範として注意喚起を願いたい。自治体にも声掛けし、歩行者保護の啓発を加速させたい」と語った。

 同管理者会の鈴木聰会長(75)は「春から新入学児童の通学も始まる。横断歩道付近での徐行、停止の徹底を訴えたい」と話した。同署は今後、地元企業などにもステッカー設置の協力も求めていく。


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