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着水式で運用開始祝う 石巻市南浜マリーナ 河口部に陸上保管施設

 石巻市が旧北上川河口部に整備した「市南浜マリーナ」は30日、運用を開始した。関係者による開港式典が催され、小型船舶の着水式や記念のクルージングが行われた。小型船舶などを陸上保管する市内初の専用施設。県内でも初の公共マリーナとなり、無秩序な係留への対策やマリンレジャーへの利活用で交流人口の拡大につなげていく。

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 同マリーナは、旧北上川右岸側の旧市立病院跡地などの市有地を活用し、平成28年から工事が始まった。敷地面積は約1万8千平方メートルで、25トンまで上げ下ろしが可能な船舶用クレーンが特徴。陸上で130隻まで平面収容し、浮桟橋は最大30隻の一時的な水面保管ができる。すでに市内を中心に10隻ほどの利用があるという。

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船舶をクレーンでつり上げ、着水させた

 開港式で齋藤正美市長は「震災時、不法係留された船舶が市街地に流れ込み、大きな被害を出した。市民の安全安心な暮らしのため、マリーナでの船舶管理は重要。また、マリンレジャーの拠点として地域の大きな財産であり、利活用を促進していきたい」と期待を込めた。

南浜マリーナ開港式 (19)

 式の後はアトラクションとして旧北上川を巡るクルージングが催され、関係者らは川面から見る地域の風景を楽しんだ。同マリーナは午前8時半-午後5時までで、年間利用料は船舶の大きさで異なり、全長5メートルで約26万円、15メートルでは約72万円。漁船は半額となる。船舶の修理などを手掛ける(株)野村モータース=同市不動町=が指定管理者となっている。【渡邊裕紀】


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