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タカアシガニ 石巻初水揚げ 世界最大の甲殻類 珍客に市場で驚きの声

 主に関東以南が漁場となる世界最大の甲殻類「タカアシガニ」が19日、石巻魚市場(佐々木茂樹社長)に水揚げされた。長い足が特徴で体長約2.7メートル、重さ約10キロ。これでも普通サイズだが、同市場関係者は「石巻で見るのは初めて」と驚きの声を上げていた。【渡邊裕紀】

 タカアシガニは、18日に金華山沖60キロで操業していた(株)鈴木漁業=同市開北=の底引き網船「第81龍神丸」の網に入った。水深約200メートルでスルメイカやサバなどに交じっていた。本来は静岡県の駿河湾など関東以南が主な漁場で、東北地方で捕獲されるのは非常に珍しいという。 

 石巻魚市場に水揚げされた後、早速計測された。よく目にする毛ガニ(体長約40センチ)と比べても大きさはけた違い。佐々木社長は「私の知る限り、水揚げは初めて」と話す。県水産技術総合センターの増田義男研究員も「近年の黒潮の大蛇行など潮流変化で流されてきたのかもしれない」と驚いていた。

タカアシガニあがる (47)_補正済み

長い足が特徴のタカアシガニ。写真右の毛ガニと比べても大きさはけた違い

 石巻魚市場に水揚げされた後、早速計測された。よく目にする毛ガニ(体長約40センチ)と比べても大きさはけた違い。佐々木社長は「私の知る限り、水揚げは初めて」と話す。県水産技術総合センターの増田義男研究員も「近年の黒潮の大蛇行など潮流変化で流されてきたのかもしれない」と驚いていた。 

 競りでも仲買人の関心を集め、(有)まるか中央鮮魚=同市中央=が1万円で落札。同店の佐々木正彦社長は「石巻でタカアシガニを見たのは記憶にない。とても珍しいのでお客さんに楽しんでもらえれば」と期待を込め、買い物客も目を丸くしていた。

タカアシガニ(まるか) (12)

石巻市のまるか中央鮮魚が1万円で落札し、店頭に並べた



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