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ひまわりの種がつないだ縁 「冬のファンタジー」のカズン 石巻を初訪問

 冬のファンタジーなどの楽曲で知られるポップスデュオ「カズン」の古賀いずみさんと漆戸啓さんが26日、石巻市の「がんばろう!石巻」看板前で手を合わせた。2人は5月24日にマルホンまきあーとテラスでコンサートを開く。「石巻の方々に素敵な時間を届けたい」と語った。

 カズンは、平成7年にデビューしたいとこ同士のデュオ。ビール飲料のCMソングに起用された「冬のファンタジー」のほか、「風の街」「ひまわり」など多くの人気曲を出している。

黒澤さん(左)の案内を受けたカズンの2人

 今回は民主音楽協会主催で、福島県郡山市、仙台市、石巻市でコンサートを開く。プロモーションで2県を訪れていた2人は、石巻市に立ち寄ることを希望。過去のコンサートで、石巻で震災後に見つかった「ど根性ひまわり」をファンから紹介され、その種を全国に届ける同看板設置者の黒澤健一さんに話を聞きたい思いがあった。

 雨の中で手を合わせ、黒澤さんから津波襲来時の様子を聞き、被災直後の写真を眺めて12年の月日に思いを寄せた。漆戸さんは「津波の威力、恐ろしさを感じた。一方、皆さんが頑張ってきたからこそ今の光景がある」と地域を見渡した。

 古賀さんも「ひまわりの種は現在13世と聞き、多くの人がその輪を広げていることが分かった。私たちもその種に巡り合った」と縁を感じていた。石巻でのコンサートに向け、2人は「歌詞に思いを込めており、共感いただけると思う。素敵な2時間にしたい」と語っていた。

 コンサート「やっぱ生でSHOW!冬は必ず春モニ~」は、5月24日午後6時半からマルホンまきあーとテラスで開演。入場料5千円。ローソンチケットやチケットぴあなどで販売中。【横井康彦】





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