一本釣りカツオ初水揚げ どんと190トン 女川支援8年目
女川港に23日、今年初めてとなる遠洋カツオ一本釣り船の水揚げがあった。女川はサンマが有名だが、「町の魚」はカツオで、以前から水揚げが多かった地。この日は復興支援を目的に静岡県沼津市の「第八永盛丸」(499トン)が8年連続で入港した。【渡邊裕紀】
女川港は昭和40年代までカツオの水揚げ基地だったが、操業規制の強化で船が減り、その後はサンマに主力魚種を切り替えた。震災後はカツオの取り扱いが少なく、永盛丸が平成25年から水産庁の復興支援事業で入港し、水揚げを始めた。国補助は3年間だったが、その後も女川を支援する思いから、年に一度水揚げをしている。
永盛丸は8月中旬から40日間、金華山の東約1000キロで操業。漁獲した約190トンの冷凍カツオを同港に水揚げした。友利文男漁労長(51)は「女川の問屋など、多くの人とのつながりで水揚げできることに感謝したい。少しでも町の復興を応援できれば」と話した。
冷凍カツオが次々と水揚げされた
(株)永盛丸の荒川太一社長(50)も「先代の時代から女川はカツオのイメージが強い。以前から交流もあり、町が活気付けばそれで十分」と復興を後押ししていた。
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