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3週間以上新規患者ゼロ 新型コロナ 県内状況 石巻保健所・予防継続周知

 県内での新型コロナウイルス感染者は、4月29日以降、21日まで23日間連続で新規患者は出ていない。感染者は累計88人。9日には大崎保健所管内で80代男性が死亡したが、そのほかは86人がすでに退院、または療養解除となり、入院者は1人となっている。石巻保健所管内で感染者は確認されていないが、緊急事態宣言の解除で人出が増える中、感染が再拡大する「第2波」への懸念は強い。石巻保健所も継続的な感染予防対策を呼び掛けている。【山口紘史】

感染「第2波」に警戒

 県内初の感染者は大型クルーズ船に乗っていた仙台市の70代男性。その後、青葉区のパブや泉区の保育園などでクラスター(感染者集団)が発生。緊急事態宣言の対象が全国に拡大した4月16日まで県内では19日間連続で感染者が増え、療養者は一時70人(同18日)を数えた。

 しかし同19日以降は9日間連続で新規感染者は出ず、退院、療養解除が増え始めた。同28日に1人の感染者が出たが、翌日以降新規感染者はなく、入院患者も21日で仙台市の50代女性のみとなった。

 厚生労働省はウイルスの潜伏期間を「最大約2週間」としているが、新規感染者ゼロが23日間続いた県内はその期間も超えた。休業要請も解かれ、石巻市のまちなかや商業地も週末を中心に人の往来が増え、どこか収束ムードも漂うが、移動自粛の解除後に第2波が起きた北海道の例もあるため気は抜けない。

 石巻市内の建設会社で働く佐藤敦さん(29)は「第2波となれば外出自粛など今までの我慢が水の泡。宣言解除で県をまたいでの人の往来も今後増えるかもしれないが、収束が確認できるまでは不要不急の外出は控えるべきと思う。意識を高く持つことが大切」と気を引き締めた。

 石巻保健所は「新しい生活様式の実践、人との距離の確保、手洗い、マスク着用といった基本的な感染対策と密集など3密を避けることが大事。自分自身と大切な人を守るため、しっかりと実践してほしい」と呼び掛けている。


【石巻市】7公園の遊具使用再開 
セイホクパークは禁止継続

 石巻市は、新型コロナウイルスの感染拡大防止へ遊具の使用を禁止していた公園のうち、セイホクパーク石巻(石巻市総合運動公園)内のこども広場を除く、7カ所の公園の遊具使用を18日から再開している。【近江  瞬】

 遊具の使用を再開したのは北上公園、日和山公園、中瀬公園、あゆみ野近隣公園、河南中央公園、追波川河川運動公園、押切沼公園の7カ所。市は政府の緊急事態宣言の発令を受け、先月22日から使用を禁止したが、宣言が解除されたことで制限を緩和した。

 一方、依然として感染拡大の恐れはあるため、市は来園時のマスク着用、せきエチケットの励行、手洗い、手指消毒のほか、他の利用者との距離を確保することなどを呼び掛けている。

 問合せは市都市計画課公園緑地グループ(0225-95-1111・内線5618または5633)。


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