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米軍F―16戦闘機着陸 松島基地に2機 米軍の大規模演習で

 米軍主催の多国間演習に参加する米軍のF―16戦闘機2機が13日、航空自衛隊松島基地に着陸した。航空祭などを除き、訓練で米軍機が飛来するのは初めて。基地や米軍、東松島市の関係者ら約100人が格納庫前で出迎えた。17日まで各種洋上訓練のため松島基地を離発着する。

駐機場に到着したF―16(午後5時20分ごろ)


 同演習は米軍が隔年で行っており、今回初めて自衛隊も参加。松島基地には7日から米軍輸送機が往来しており、10日にF―16が到着予定だったが、天候不良や米軍側の運用都合で延期が続き、基地外で飛来を期待していた航空ファンも空振りを嘆いていた。

 13日夕に東側から2機が飛来。基地上空を2周し、午後5時9分に着陸した。駐機場に移動すると、渡部琢也基地司令や渥美巖市長をはじめ、基地隊員らが出迎え。戦闘機は機体整備や給油を行い、翌日以降の訓練に備えた。


 演習を巡っては、市民団体が騒音問題などへの懸念から中止を求める要望書が松島基地に出され、東松島市も騒音計測を増設するなど対応している。渥美市長は「想定していたよりも音が小さい印象を受けた。国際情勢を鑑みれば演習は抑止力にもなる。自治体として願うのは安全に、より海側での演習であり、騒音対策を徹底してほしい」と語った。

 演習は土日や早朝夜間には行わず、松島基地隊員や機体が訓練に加わることもないという。【横井康彦】


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