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コロナ差別防止条例提出へ 渥美市長が公務復帰 市長選 年明けに態度表明

 新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者となり、11月23日から自宅待機していた東松島市の渥美巖市長が4日、公務復帰した。同日定例会見では経緯や自宅待機中の対応を記者団に説明し、市民に陳謝した。【横井康彦】

 渥美市長は11月19―20日、中央要望で上京した際、のちに感染が判明した伊藤康志大崎市長と同席し、濃厚接触者となった。PCR検査で陰性が確認されたが、保健所の要請で自宅待機していた。自宅ではテレワーク形式で庁内会議に参加するなど、可能な範囲で公務を続けてきた。

市町復帰

自宅待機の状況などを語る渥美市長

 渥美市長は「市民の方々に心配をかけ、議会や市職員に迷惑をかけた」と陳謝。「濃厚接触者を経験し、改めて市役所を挙げて感染防止対策に取り組みたい」と述べた。開会中の定例会に追加議案で「新型コロナに係る不当な差別等の防止に関する条例」案を提出することも明かした。

 同条例は感染者や濃厚接触者、医療従事者の個人情報、人権を守り、ひぼう中傷や差別の防止へ周知啓発を図るもの。罰則はない。県内では10月に栗原市が条例を設け、議決されれば県内では2例目となる。

 また、来年4月28日に任期満了を迎える同市長選挙に対し、態度表明の時期では「当初は12月定例会から1月の間で態度表明を考えていたが、今回の一般質問で関連する質問はなかった。次の定例会では遅いため、年明けの定例記者会見の機会にも発表したい」と述べた。


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