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ホヤ詰め放題 袋の限界に挑む 朝市改称しおがつ市」 会場包む熱気と活気

 石巻市雄勝町で東日本大震災前に親しまれていた地域の朝市が26日、同町観光物産交流館西側駐車場で「第1回おがつ市」(同実行委員会、石巻観光協会雄勝事務所主催)として復活した。ホヤの詰め放題や海産物の限定販売があり、住民や観光客でにぎわった。【渡邊裕紀】

 震災の津波で甚大な被害を受けた同町は今も復興工事が進む。新型コロナウイルスの影響で毎年開かれるウニ祭りやホタテ祭りも中止となる中、新しく整備された観光物産交流館で地域の人たちに楽しんでもらえるイベントを目指し、震災前に定期開催していた朝市を「おがつ市」に改称し、約9年ぶりに開いた。

おがつ市 (31)

平均一人12個。さあ何個詰めることができるか

 おがつ市の目玉はホヤの詰め放題。新鮮な地元産のホヤが山盛りに積まれ、開始前から長い列ができた。小売価格は1個100円前後だが、詰め放題は1回500円。平均で12個ほど入るほか、中には16個、17個と袋の限界に挑む人の姿も見られた。

ノート用おがつ市 (64)

 旬の味覚がこれで500円。袋に入っていればOKだ

震災前は同町名振に住んでいた阿部隆良さん(85)=東松島市大塩=は「詰め放題を楽しみに足を運んだ。夫婦で30個ほどになったので、刺身や蒸しホヤなどいろいろな食べ方を楽しみ、雄勝の思い出を語り合いたい」と話していた。

 おがつ市は今後も月1回開き、雄勝でとれた旬の味覚を提供していく。


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