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「餃子雪松」石巻進出 無人販売所 コロナ禍の持ち帰り需要

 群馬県水上市の餃子の有名店「雪松(ゆきまつ)」の24時間営業の無人直売所が、石巻市恵み野にオープンした。2日間の有人キャンペーンを経て、8月29日の夜から完全無人化。コロナ禍に適した業態として注目を集めている。

 昭和15年創業の「雪松」は、温泉街で三代続く店。2年前、東京・練馬区の大泉学園に無人直売所を置き、その後、関東圏を中心に売り上げを伸ばし、現在全国で約220店舗が稼働している。

餃子の無人販売所 (9)

道路沿いで利用しやすい店舗

 宮城には石巻市、仙台市、栗原市などに8店舗がある。石巻市は約13平方メートルの店内に18個入りの冷凍餃子パック372個が入る冷凍庫が2台。客は扉を自由に開け、2パックセット(36個入り、千円)単位で購入する。さい銭箱のような料金箱に購入金額を入れる。釣り銭は出ず、特製たれは1個100円で別売り。

餃子の無人直売所

客が商品を取り出して料金箱にお金を入れる

 担当者によると、全国の直売店で商品の残数と料金箱にはほぼ誤差がなく、料金箱が荒らされたことは一度もないという。石巻店の利用客からは「この餃子のことは知らなかった。食べてみて、おいしかったらまた買いに来る」「24時間なのが便利でいい」などの声が聞かれた。

 コロナ禍以前に生まれた商品戦略で、今後さらに店舗拡大を企画中という。石巻での無人直売と言えば、同市双葉町の焼鳥店「翔輝」が焼鳥無人販売機を生み出し、話題となった。【本庄雅之】



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