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ライブ会場はヘリポート 石巻西高・菊地さんら 開放的空間でサックス演奏

 2年連続で日本一を手にしたソプラノサックス奏者、菊地恋さん=石巻西高2年=を中心とした「恋の炎サクソフォーンカルテット&more」のライブが27日、宮城エキスプレス(株)(宇都宮博行社長)=石巻市魚町=の屋上ヘリポートで開かれた。開放的な空間の中、浜風に乗って伸びやかな音色が響いた。

 全国大会の「Kサクソフォーンコンクール」で中学、高校の部を制し、令和2年度の石巻市特別表彰も受賞した菊地さん。こうした功績を記念し、中学時代からの恩師である加藤仁久さん(荻浜中教諭)が主催した。

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 クラシックからラテン、ジャズまで幅広い演奏を繰り広げ、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンのサックス四重奏で深みのある音色を届けた。ジャズの楽しみは自然に体が動くこと。リズムが大事であり、ベース、ピアノ、パーカッションのリズムセクションが存在感を放った。

 演奏曲は「キャラバンの到着」「ラ・ラ・ランド」「宝島」「塔の上のラプンツェル」「ニュー・シネマ・パラダイス」などアンコールを含めて10曲。河北地区の女性(71)は「若くて表現力豊か。風も気持ちよかった」と話していた。

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海を背に宮城エキスプレスの屋上で演奏を行う菊地さん(前列左端)

 菊地さんのグループは湊中学校にゆかりのある人たちで構成。ライブを終えた菊地さんは「会場はノリノリで屋上の雰囲気がとてもよかった。皆さんに感謝。コツコツと練習を重ね、名前が埋もれないように頑張っていきたい」と話していた。

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 同社は震災後に社屋を再建し、5階には震災当時の写真を展示して一般に無料開放している。災害対策用で設けたヘリポートがある屋上は今回初めて開放し、約200人が訪れた。同社は「災害がないにこしたことはないが、反響がよければイベントなどで使っていきたい」としている。【外処健一】


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