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石巻の医療復興に貢献 長純一医師が退職へ 市長選立候補を検討

 東日本大震災後の平成24年4月に石巻市立病院開成仮診療所長として採用された医師で、被災地医療の復興や市の地域包括ケアシステムの立ち上げに貢献した長純一氏(54)=東京都出身=が、今月末で市と市立病院を退職する意向であることが12日に分かった。任期満了に伴う石巻市長選(4月18日告示、25日投開票)への立候補を検討している。【熊谷利勝】

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 長氏は現在、市包括ケアセンター長や市立病院在宅医療センター長にあり、12日に退職届を出した。医療や介護の関係者が集まった同日夜の講演会で、包括ケアシステムを復興まちづくりの中心として市立病院の再建やささえあいセンターが新設されたものの、目指してきたが医療や介護の姿になっていない現状を謝罪した。医療の立場から仕組みを変えることへの限界を口にし、「市長選では医療を争点にしてほしい」と述べた。

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長純一氏

 出席者からは慰留とともに「自身が立候補する考えは」と推す声があり、長氏は「提案はうれしい。私も変えたい思いはある」と否定せず、取材にも「市民の声は大事」と前向きな姿勢を述べた。

 長氏は信州大学医学部卒で、長野県厚生連の佐久総合病院に長く勤務。在宅医療の指導的な立場にある中、震災後、自ら進んで被災地・石巻市での医療従事を望んだ。


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