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旅先で手軽に渓流釣り 岩泉町清水川でヤマメ

【2019年8月7日掲載】
※料金などの情報は掲載当時のものです。2020年の「龍泉洞清水川渓流釣りまつり」は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため当面の間休止となっています。再開時期などは岩手県岩泉町のホームページなどで確認ください。

 今回の「つりパラダイス」の舞台は、岩手県岩泉町の清水川(しずがわ)。先週末にプライベートで、日本三大鍾乳洞「龍泉洞」を訪れた。そこで偶然見つけた「釣り」と書かれた旗。それは龍泉洞の入場口から目と鼻の先にあった。【千葉拓人】

 数分悩んだ末、釣り場の管理人に「私は宮城県の新聞社で釣りコーナーを担当しています。きょうの出来事を記事にできれば」と求めたところ、にこやかに対応してくれた。

 ここは地形を生かした天然の管理釣り場で、5月1日から9月30日まで毎日、「龍泉洞・清水川渓流釣りまつり」が行われている。料金は1日券一般(高校生以上)2千円、小中学生、75歳以上、障害者は各1千円。釣り道具は一式1千円(エサ付き)で借りられ、手ぶらで渓流釣りが楽しめる。

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ここから下流約990メートルが釣り場。ロケーションは抜群

 一般的な管理釣り場は時間制を設けているところが多く、料金は2千円前後が主。ここは丸一日楽しめ、しかも低予算と良心的な価格設定だ。

 定期的にヤマメを放流しているので、魚量は豊富。天然のイワナもいるという。橋の上から川をのぞき込むと沈んだ岩の周辺などを泳ぎ回るヤマメの姿が見えた。釣り場は1人2キロまでの漁獲制限となっている。

 早速、レンタルしたのべ竿を手に整備された遊歩道を歩いてポイントを探した。選んだのは若干流れの速いところ。針先にエサのイクラを付けて投げ入れた。すると流されたウキがピタッと止まった瞬間、勢いよく水中に引き込まれた。すぐに竿を立てたが、魚は針にかかることなく逃げられた。

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魚の放流量も豊富で比較的簡単にヤマメが釣れた

 このやり取りを数回繰り返した後、ようやく魚を掛けることができた。浮きの沈みに合わせると、ブルブルとした手応えが竿から手に伝わり、竿を立てると水面から魚が飛び出してきた。釣れたのは約20センチのヤマメ。まだら模様が美しい魚だ。

 その後もポイントを転々としながら数を伸ばしていったが、1時間で6匹釣ったところで観光に来ていたことを思い出し、慌てて竿を戻した。

 取材を快く引き受けてくれた管理人と話をしたところ、石巻市に仕事で5年近く住んでいたことが判明。思わず私は「石巻の新聞社です」と伝えたところ、管理人は「石巻日日新聞?」と聞き返してきた。世の中の狭さを知った。


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