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石巻市長選 立候補予定者に聞く まちのつくり方 豊沢幸四郎さん(59)=アルバイト=

Q1 経済、感染対策の両面から新型コロナウイルス対策は具体的にどうするのか。
 現状では何もやっていないのと一緒で、感染ルートの情報もない。現状把握、緊急対策と定常対策を行う。PCR検査を医療介護職員、保育士などに定期的な実施。検査を受けたい人が受けられるようにし、ワクチン接種が混乱なく対応できるように専門チームを置く。
 コロナ禍で経営状況が悪化している企業に対し、個別に支援する。来たるコロナ後に向け、新たな取り組みを行政主体で実施する。

Q2 国の多大な支援があった震災の復興期間が終わり、石巻市の財政は維持管理費や高齢化に進展もあって厳しくなると見られている。旧市町の均衡ある発展と行財政改革への所見は。
 均衡ある発展を目指し、過疎地域は内外からの流入人口を増やすため、副業となる仕事を作る。その地域ごとの宝ものを発掘し、ブランド化する。
 支出は倹約で押さえ、無駄なものは全てやめる。私はバブル崩壊後に企業で働いていたのでやり方は分かる。また、既存のものは有効活用する。すべての仕事に具体的な目標を設定し、目標管理による査定とする。市長の給与も80%カット。経費も50%カットを目指す。

Q3 石巻市の人口が減少し、特に半島沿岸部は深刻。旧市内でも空き家が目立っており、人口減少社会の対応策は。
 空き家で新たなビジネスを立ち上げ、民泊やシェアオフィス、サテライトオフィスになどに使う。流入人口を増やして人口減少に対応するほか、ネットワーク環境の強化も重要になる。過疎地域には外部の人に魅力を発掘してもらい、人口減を強みとしたビジネスを立ち上げていく。全国の成功事例を参考にして、とにかく滞在人口を増やしていく。

豊沢さん (8)

Q4 令和2年度の市民意識調査では、将来の街づくりに重要な項目は「安全で安心できる防災体制」「身近な医療施設」「働く場の創出」の順に高い結果となった。各項目についてどう取り組むか。まず安全で安心できる防災体制は。
 とにかく想定できうる災害に対し、万全な防災体制を構築し、訓練を徹底する。石巻はやるべきことがやれていない。

Q5 身近な医療施設
 過疎地域にはオンライン診療を実現し、いつでも、どこでも、診療ができるようにする。それから、エッセンシャルワーカーの待遇改善により、看護師、介護士を確保し、医者が集まる魅力的な新しい取り組みを実施していく。

Q6 働く場の創出
 新しいビジネスを行政が主体となって取り組む。一次産業の新規就農就漁の方に副業を開発し、提供していく。

Q7 解体が決まっている復元船サン・ファン・バウティスタ号に対し、市民が保存運動を展開している。この動きについての見解は。
 私の信条として、あるものは大切に使うことをモットーにしている。サン・ファン号は活用を考えた上で残す。

Q8 女川原子力発電所2号機再稼働を巡り、避難計画の実効性について根強い住民不安をどう解消していくか。
 再稼働については全面的に反対。あらゆる手を使って反対し、廃炉に追い込む。避難計画については、再稼働とは別に実効性のある避難計画を立て、市全体で訓練を実施していく。

Q9 亀山市政から継続・発展、または刷新するものは何か。総括的に伺う。
 現市政を継続することはない。全てを刷新していく。亀山氏が何をやったか、何もやらなかったかは、知らないが、金は湯水のように使ったはずだ。
 すでにあるものはどうしたら有効に使え、市民のためになるかを考えて、具体的な計画を立案し、実行する。


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