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三越石巻 来年3月末閉店

中心市街地の玄関口 復興象徴も経営厳しく

 石巻市立町二丁目の三越石巻が来年3月31日で閉店する。コロナなどの影響もあって当初の売上目標に達しない状態が続き、収益の改善が見込めないためという。仙台三越が29日までに自社のホームページで発表した。

 三越石巻は昭和62年7月、百貨店の仙台三越本館にひも付いた小型店として中里にオープン。東日本大震災で被災し、市役所1階での仮営業を経て平成24年3月に現在地に移転した。

 建物はヤマト屋書店の建設で、三越はテナントとしての入店。ギフトや婦人服・雑貨、食品、リビング用品、本館取り寄せの商品などを扱う約200平方㍍の店ながらも中心市街地の玄関口に掲げられた百貨店の看板が目を引き、復興に向かう街の象徴のようになっていた。

中心市街地の玄関口にある店舗

 来春以降、石巻駅前から再び百貨店の看板が消えることになる。
仙台三越の広報は「震災を乗り越え、思い入れのある店舗。地域に支えられ、36年間続けられたことに感謝している。身近な地域に店舗がなくなって不便する人には申し訳ない」と話した。【熊谷利勝】


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