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人生の節目に新たな彩り 石巻ウェディング 晴れ着で過ごす家族時間

成人式の開催不安救済

 新型コロナウイルスの影響で、石巻市の石巻地区と東松島市では来年1月の成人式が分散開催となる。しかし新成人からは「感染拡大の状況次第で中止になるのでは」と不安の声も上がる。そうした中、石巻地方でオーダーメイドの結婚式をプロデュースする石巻ウェディング(豊島栄美代表)では、成人式の前撮りに合わせ、正装で食事会を行うなど人生の節目を彩る機会を新たに提案している。【近江  瞬】

石巻ウェディング 成人式前撮りで思い出を (11)

晴れ着で家族との大切な時間を過ごした

 石巻地方では感染防止で、人数が多い石巻地区(旧市内)と東松島市が中学校単位で2回に分けて成人式を開く予定。内容を簡素化するが、石巻市は感染拡大によっては式を中止し、動画配信に切り替える可能性もあるとしている。

 成人式は就職、進学で全国に散らばった同級生が再開する機会であることから感染拡大の懸念は大きい。一方で新成人や家族にとっても人生の祝い事であり、中止となれば、わが子の晴れ舞台を失うことになる。

 そうした中、石巻ウェディングは不安を抱える新成人と家族が互いに祝い合える場にしようと、新たに振り袖姿の前撮りに家族との食事会を加えたプランを提案。6日には都内の大学に進学し、来年1月に石巻地区の成人式に参加予定の武田真由子さん(20)と母親の和佳さん(50)らが利用した。

note用石巻ウェディング

スタジオのほか石巻地方の様々な場所での撮影に対応

 武田さんは振り袖を着付けされ、化粧やヘアメークなどを施された上で、着物姿の家族と牧山市民の森で撮影。その後、同市中央にある石巻ウエディングのアトリエなどでも家族との大切な一枚を残し、晴れ着のまま食事も楽しんだ。

 武田さんは「東京の友人たちの中には成人式が中止となった人もおり、他人事とは思えない。中止の不安もあるが、家族と大切な時間を過ごせて少しでも親孝行になればうれしい」。晴れ姿に立ち会った和佳さんも「いろいろな人の協力もあって大切な思い出になりました」と目を細めた。

 石巻ウェディングの豊島さんは「『ありがとうを伝えよう』が私たちのテーマ。コロナ禍だからというだけでなく、成人という節目がより家族にとって大切な機会になってほしい」とし、今後も取り組みを続けていく思いを語っていた。


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