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石巻市の感染者急増 6日間で 前月上回る 市長 危機感と注意喚起

 石巻市で新型コロナウイルス感染症の陽性者が急増していることを受け、亀山紘市長は6日に臨時会見し、市民に「これまでにも増して感染拡大防止対策の徹底に取り組んでほしい」と呼び掛けた。【熊谷利勝】

 市内累計は、すでに回復した人を含め6日現在で27人。9月末まで4人だったが、10月は11人、11月では12人確認され、6日間で10月の1カ月分の人数を上回った。感染経路が追えない陽性者も一定数いる。

 市内で重症例はないが、亀山市長は「感染防止の指針を守る意識が希薄になってきている」と懸念。今後、社会経済活動を制限する事態にならないよう改めて密閉・密集・密接の3密回避やマスク着用を呼び掛け、同時に感染者を中傷しないよう注意喚起した。

関係児童は全員陰性 広渕小 週明け再開

 会見で市教委は、児童1人の感染が確認され、8日まで臨時休校となっている広渕小学校について、関係する児童、教職員のPCR検査を行った結果、全員が陰性だったことを明かした。ただし個人の特定につながる可能性があるとし、何人を検査したかは明らかにしていない。9日から授業を再開する予定という。

石巻の70代男性陽性 天平の湯に滞在歴

 県内で6日、石巻市の70代男性アルバイト1人を含む13人が新型コロナウイルスに感染した。石巻市の累計は27人、県内では833人となった。

 石巻市の男性は涌谷町の温泉施設「わくや天平の湯」に滞在歴があった。同施設は10月30日に感染が判明した別の70代男性が同25日に利用し、県は不特定多数への感染拡大の恐れがあるとして施設名を公表していた。

 新規感染者の男性は10月25日に吐き気や食欲不振、26日に発熱があり、11月4日に医療機関を受診。その後に同施設の滞在歴が分かり、6日に陽性が判明した。4日まで出勤していた。

 このほか仙台市で10人、塩釜市で1人が感染したほか、死後に陽性が判明した50代男性(居住地非公表、累計非加算)が1人いた。


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