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蛇田新橋30日暫定開通 老朽化で架け替え工事 通行止めの混雑解消へ

 石巻市の蛇田地区と市役所方面を結ぶ蛇田新橋の架け替え工事が進み、30日午前7時に暫定開通する。もともと朝夕を中心に交通量が多かった路線。通行止めの期間中、並行するバイパスが慢性的に混雑しているため、全体の工事完了を待たずに渡れるようにする。11月1日から路線バス(ミヤコーバス)の「新橋」停留所が再開になる。

 新しい橋は長さ36.2メートル、幅11.5メートル。北北上運河、中里川の2つの川をまたぐ旧橋は歩道橋を含めて4つの橋だったが、中里川に架かる部分を暗きょ化し、1本になった。車道幅2.75メートルの上下各1車線で、下流(南側)に幅2.5メートルの歩道を設けた。

新しい蛇田新橋 (10)

30日の開通へ工事が進む新しい蛇田新橋

 橋と運河沿いの市道も行き来できるようになる。特に蛇田側の交差点は信号機がなくなり、右折待ちの車が滞留できるスペースを確保。橋は前より0.8メートルほど高くなり、見通しが良くなった。しかし、通学利用も多く地域に不安の声があるため、市は信号の設置を要望していく。

新しい蛇田新橋 (4)

 北北上運河と中里川に架かる蛇田新橋は蛇田側が昭和10年、市内側が40年の完成で道路幅が狭く、老朽化。震災にも耐えたが、災害に強い道路網とするため、架け替えることになった。ただ、仮橋を架けることができず、おととし11月から前後の区間を含めて通行止めにしていた。

 当初は今年3月の開通が見込まれたが、川内に撤去が必要な支障物が見つかった影響などで遅れた。総工費約14億円で、財源の大部分に国の社会資本整備総合交付金(復興枠)を活用。一部の工事が来年3月末まで続くが、本線の通行に支障はないという。【熊谷利勝】


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