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石巻市・放課後児童クラブ 臨時利用の受け入れ開始

 石巻市は、新型コロナウイルスの感染拡大対策で全小学校が臨時休校となったことに伴い、9日から共働き世帯やひとり親世帯の児童を対象に放課後児童クラブ(学童保育)の臨時の受け入れを始めた。申請が始まった3日から6日まで65人の希望があり、9日から57人が新たに利用。休校から約1週間を家で過ごした児童は「友達と会えなくて寂しかった」と話す一方、指導員は感染対策と対応に苦慮している。【近江瞬】

 市内に開設する放課後児童クラブは現在47カ所。学校休校で市は臨時利用の一部受け入れを判断し、すでに登録している児童の利用見込みを把握した上で、空き状況に応じて可能な範囲で受け入れを始めた。

放課後児童クラブ臨時受け入れ始まる (50)

指導員に見守られながら自主学習に励んでいる(石巻地区第一放課後児童ク)

 石巻小に隣接する石巻地区第一、第二放課後児童クラブには1―3年生6人が新規で利用。10日午前は1―2年生を担う第一に臨時利用の2年生4人を含む23人が集まった。この日から通い始めた2年生の女子は「お父さん、お母さんが交互に家にいてくれたけれど、ずっと『外に出たい』と思っていたので、ここでみんなに会えてうれしい」と話した。

 同クラブはでき得る限りの対策を講じているが、目に見えない新型コロナの脅威に対して指導員の不安は拭えない。特に低学年は近距離で遊ぶことも多く、指導員は「先生の話は聞いても指導員となると難しい。いつも以上に体調や様子を確認しているが、仮に全国のどこかの学童保育で集団感染が起きたらどうするのか。心配は尽きない」と対応の難しさも語る。

 実際、6年生の多くはリスクを回避して利用を控えているというが、低学年となると一人での在宅は困難。保護者は判断を迫られることとなっている。

 臨時利用の申請は市子ども保育課または各総合支所保健福祉課まで。受け入れ可能人数を超えた場合は低学年児童が優先。問合せは市子ども保育課(0225-95-1111)。

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