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集中豪雨に猛暑 天候不安定 石巻で1時間に約40ミリ 目まぐるしさにため息

 南から暖かく湿った空気が流れ込んだ影響などで石巻地方は30日、短時間に激しい雨が降った。石巻市で1時間の降水量が39.5ミリとなり、昭和12年の統計開始以来8月では歴代7位を記録。この雨で冠水被害が相次ぎ、一時的に交通に支障が出た。また、29日は東松島市と女川町で最高気温が35度を超える猛暑日を観測。一部中学校で運動会が開かれたが、熱中症で運ばれる生徒もおり、週末は天気が不安定な状況となった。【近江  瞬】

 石巻市の30日の24時間降水量は59.5ミリとなり、これは例年の8月(115ミリ)の約半分を上回った。このうちの39.5ミリが午後4―5時台の1時間に集中し、市内中心部をはじめ各所で道路の冠水が発生。浸水被害も見られ、石巻市立町の飲食店主は「厨房が浸水した。あの勢いで降り続いていたらと思うと怖い」と振り返った。

ゲリラ豪雨

石巻市内のまちなかでも冠水で道路が川のようになった

 この雨で仙台管区気象台は石巻市に大雨警報、土砂災害警戒情報を発表。市は警戒配備体制を敷き、情報を集めた。冠水によって旧市内では5カ所で通行止めとなったが、いずれも短時間で解除された。

 雨水排除を行う市のポンプ排水の能力は現在、1時間で30ミリ。今回はそれを超過し、冠水が見られた渡波地区や蛇田地区などで移動型のポンプ配備に動いたが、いずれも既存機能で排水のめどが立ったため、配備は見送られた。

 市によると本年度末までに新設・改修を終える排水ポンプ場が完成すれば、1時間に45.6ミリの排水能力が確保されるため、今回のような集中豪雨にも対応できるという。


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