見出し画像

石巻市 保健師ら派遣し健康支援 豪雨被害の八代市に 助け合いで2陣も準備

 石巻市は13日、九州を襲った豪雨で甚大な被害が出た熊本県八代市に事務職員と保健師の4人を派遣した。両市間で結ぶ災害時相互応援協定に基づく支援で、16日まで被害調査や避難所などで住民の健康管理にあたる。今回は第1陣となり、現地で交代する形で15―18日にも3人を送る。【熊谷利勝】

 第1班で派遣されたのは、総務部の小野秀章危機対策課長補佐と尾形裕之防災推進課長補佐、健康部健康推進課保健師の阿部ゆかりさん(技術主幹)、津田聖奈さん。市役所隣の市防災センター駐車場から職員約50人の見送りを受けて出発し、仙台空港から福岡空港経由で現地に向かった。

 出発にあたって亀山紘市長は「八代市民は避難所や在宅で被災生活を余儀なくされている。新型コロナウイルス感染対策を十分にし、市民の健康や心のケアに取り組んでほしい。豪雨災害からの1日も早い回復を願っている。」と激励。4人を代表して小野課長補佐が「支援に頑張ってまいります」と述べた。

石巻市 豪雨被害の八代市に保健師ら派遣 (21)

亀山市長の励ましの言葉を受け八代市に出発した市職員
(13日午前8時ごろ、防災センター)

 八代市のホームページなどによると、同市では豪雨で死者や多数の住家被害が生じ、特に球磨川が氾濫した坂本地区では12日午後4時現在278人が2カ所の避難所に身を寄せている。高齢者が多く薬を持たないで避難した人もいるという。

 同市の要請で派遣した保健師は避難者の健康管理にあたり、事務職員は今後の支援に向けて現地の状況を調査する。すでに市は10日に衣類や土のう袋の支援物資を手配。第2班の派遣後も要請があれば応じていく考えだ。

 石巻市は東日本大震災後の平成24年11月に八代市と災害協定を締結。復興支援で昨年度まで延べ22人の職員派遣を受けた一方、28年4月にあった熊本地震で同市に保健師らを短期で派遣している。


現在、石巻Days(石巻日日新聞)では掲載記事を原則無料で公開しています。正確な情報が、新型コロナウイルス感染拡大への対応に役立ち、地域の皆さんが少しでも早く、日常生活を取り戻していくことを願っております。



最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。皆様から頂くサポートは、さらなる有益なコンテンツの作成に役立たせていきます。引き続き、石巻日日新聞社のコンテンツをお楽しみください。