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約3カ月ぶり学校再開 石巻地方 通常授業へ コロナ感染不安尽きず

 新型コロナウイルス感染拡大防止で臨時休校していた石巻地方の小中学校、県立高校は1日から通常授業を始めた。小中学校は一次再開を挟んで約3カ月の休校。密集などの3密回避、手洗い、体温確認など各校で感染予防対策に神経をとがらせた。クラス全員で顔を合わせるのは久々であり、マスク越しに笑顔を見せた。中3、高3の受験生は遅れを取り戻そうと教科書に向き合う姿があった。【山口紘史】

 石巻地方の小中高校は全国一斉の要請を受け、3月2日から臨時休校。小中学校は新年度に5日間だけ再開したが、再び休校措置が取られた。緊急事態宣言の解除で6月から通常授業に移ることが決まり、分散登校が実施された。

 このうち石巻市立石巻小学校(川田知宏校長・児童310人)では、児童、教職員全員のマスク着用を義務付けたほか、自宅での体温確認、うがいと手洗い、児童が密集しやすい縦割り活動の中止などを講じた。教室も机の間隔を広くとり、換気をこまめに行うなど対策を取って初日を迎えた。

石巻市内の小中高校で授業再開

マスク着用で登校する石巻小児童

 体育館での全校集会は取りやめ、朝会は校内放送とした。川田校長は「細かいルールはあるが、安心して生活するために必要。しばらくは我慢の生活になるが、自分と友達の命を守ることにつながるのでしっかりと守ってほしい」と呼び掛けた。

 6年2組の阿部武海さん(11)は「再開を楽しみにしていた。休校中は誰にも会わなかったので、友達と話せるのがうれしい。感染症対策でも下級生の手本になれるようにしたい」と話していた。


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