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つりパラダイス

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宮城県石巻市にあるローカル紙“石巻日日新聞”で連載中の釣り情報コーナーが紙面を飛び出してnoteデビュー!ライター兼カメラマン兼デザイナー兼輪転機整備士の千葉拓人(ヘッダー写真右… もっと読む
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2020年2月の記事一覧

漆黒の海に沈む電気ウキ 港湾でセイゴが爆釣

【2018年12月19日掲載】  先日、面白い釣り方を取り上げた番組を見た。それは沖縄県に古くから伝わる漁法「スルルー釣り」と、仕掛けを海中に漂わせて魚を掛ける「フカセ釣り」を合わせた「するするスルルー釣り」。ふざけた名称に思えるが、スルルーは沖縄の方言でニシン科の小魚「キビナゴ」を表し、番組は遊動式のウキと針に付けたキビナゴを潮に流し、大型の青物や根魚を釣り上げるといった内容だった。【千葉拓人】  石巻地方でも似たようなことができないかと考えた早坂悠真さん(22)=石巻

ルアーで根魚と勝負 多魚種狙える熱い時期

【2018年11月28日 掲載】  今回の釣りパラダイスは、漁港など足場の良いポイントで良型のアイナメやクロソイといった根魚を手軽に狙うルアー釣り。今は産卵期とも重なり多魚種が狙える季節だけにさまざまな魚との出会いを求め、石巻市の雄勝地区に足を伸ばした。【千葉拓人】  釣行を共にしたのは早坂悠真さん(22)=石巻市のぞみ野=。雄勝地区の中心部に入ると震災からの復興工事の真っ最中。そそり立つ防潮堤を横目に片側交互通行の道路を進んで行き、桑浜に向かった。  海底は岩礁と砂が

弾ける水面!まだまだ好調メバル釣り プラッキングのすすめ

【2018年11月21日掲載】  今回の対象魚は「メバル」。近年、熱を増すオキアミや小魚などを模したハードルアーを使って水面ギリギリにいる魚を狙う「プラッキング」での釣行に挑戦した。エサやワームでは味わえないハードルアーを使ったメバリングの魅力をたっぷり紹介したい。【千葉拓人】  釣行したのは早坂悠真さん(22)=石巻市のぞみ野=、角張晃汰さん(21)=石巻市鹿又=。牡鹿半島にある石巻市寄磯浜に向けて車を走らせた。  平日の夜とあって漁港に人影はない。しかし、予報とは違

岸壁でハゼ釣り好調 石巻・東松島で10目釣り達成

【2018年10月24日掲載】  10月も終盤。深まる秋は冬の訪れを感じさせ、2カ月余もすれば新たな年が始まる。雑煮のだしとして鳥を使うところも多いが、石巻地方の沿岸部に古くから伝わるだしと言えば「マハゼ」。  焼いて干物にしたマハゼを雑煮のだしとして使うのが一般的であり、香ばしく風味豊かな味は郷土料理として根付く。今回はそんなマハゼを求め、東松島市や石巻市の漁港などを早坂悠真さん=石巻市のぞみ野=とともに巡った。  最初に向かったのは東松島市宮戸の宮戸漁港。休日の昼と

竿先引き込むパワー魅力 岩礁でクロソイ釣り 一緒にメバルの良型も

【2018年10月17日掲載】  秋も深まり、県北の山々も徐々に赤や黄色に染まり始めた。今はサンマがおいしい季節だが、石巻地方の海には他にも脂がのったおいしい魚がたくさんいる。  カサゴの仲間で高級魚の「クロソイ」もその一つ。秋の終わりから冬が旬とされ、マダイの漁獲がほとんどない北海道では「北海道の鯛」の異名を持つという。釣りの対象魚としても根強い人気があり、大型のアイナメと一緒に狙えるこれからの時期が「1年の中で最も楽しい時期」という釣り人も多い。  今回はそんな「ク

石巻地方にも大型アジ回遊 メバルや小サバ交じり

【2018年9月26日掲載】  縄文時代の貝塚から見つかるなど古くから日本人の胃袋を満たしてきた魚の「アジ」。名前の起源は〝味が良いから〟とされ、刺身はもちろんのこと、フライやなめろう、ハンバーグなど汎用性が高い魚だ。  アジは石巻地方の牡鹿半島を中心に釣れており、サイズは10―40㌢大。ルアーフィッシング(アジング)や練りエサをかごに入れて釣るサビキ釣りなどで楽しむ。漁港にも1日あたり1―5㌧の水揚げがあり、震災後は個体数の確実な増加がうかがえる。  今回は、9月ごろ

警戒心が強い魚に対応 決め手はワインド釣法

【2018年8月29日掲載】  猛暑となった今年の夏だが、暦の上ではもう秋。スズキ(シーバス)やアナゴなど夏を代表する魚も少しずつ落ち着き始めた。  今回は、早坂悠真さん(22)=石巻市のぞみ野=と一緒にメバルやクロソイなどを求めて石巻市の寄磯浜に向かった。この日は、弱風ながら断続的な雨となる悪天候。それでも週末とあり、途中で立ち寄った釣具店の駐車場はほぼ満車。釣り場に近づくにつれ、すれ違う釣り人の数も多くなってきた。  石巻市から女川町経由で小一時間程度の道のり。寄磯

夏の夜はアナゴで決まり 工業港周辺で極太サイズ

【2018年7月18日掲載】  夏の石巻地方で旬の魚を語れば、アナゴの話題は必ず出る。一般的にアナゴは脂が少なく、さっぱりとした味を楽しむなら6月中旬から8月が旬。しかし脂の乗りが良い冬のアナゴを好む人も多く、通年で親しまれている魚だ。  今回は、そんな旬の魚を狙って石巻工業港周辺へとアナゴ釣りにやってきた。アナゴは夜行性で日没後にエサを求めて回遊するため、夜釣りが基本。エサはサンマやサバの切り身のほか、アオイソメも使う。  仕掛けは、キャスティング石巻店が薦める「がま

淡水に住む大物を狙う 今、ナマズが「アツイ」

【2018年6月29日掲載】  ナマズは大地震の象徴として浮世絵で描かれたほか、食べては群馬県や岐阜県などで蒲焼き、天ぷら、から揚げにして親しまれており、日本人の生活と深い関わりを持つ。震災後は海釣りから遠のく人もいる中、ナマズは身近な水路や池で大物が狙えるとあって人気を集めている。  ここ2―3年は各釣具メーカーがこぞってナマズ専用の竿やルアーを発売しているほか、専門雑誌も創刊された。そんなナマズに魅了され、今回、私たちは石巻市や大崎市内の水路や池に足を運んだ。  ナ