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淡水に住む大物を狙う 今、ナマズが「アツイ」

【2018年6月29日掲載】

 ナマズは大地震の象徴として浮世絵で描かれたほか、食べては群馬県や岐阜県などで蒲焼き、天ぷら、から揚げにして親しまれており、日本人の生活と深い関わりを持つ。震災後は海釣りから遠のく人もいる中、ナマズは身近な水路や池で大物が狙えるとあって人気を集めている。

 ここ2―3年は各釣具メーカーがこぞってナマズ専用の竿やルアーを発売しているほか、専門雑誌も創刊された。そんなナマズに魅了され、今回、私たちは石巻市や大崎市内の水路や池に足を運んだ。

 ナマズ釣りのシーズンは、水田で使われる農業用水が増える6月から9月下旬までがハイシーズン。水路に到着すると水面のいたるところで捕食音が聞こえ、ナマズの活性は非常に高く感じた。

 定石どおり支流からの流れ込みや水草などの障害物周りにルアーを投げると静かな水面から「パシュッ、ゴポッ」というナマズ独特の捕食音。すかさずあわせたが、針はかからず、逃してしまった。

 ポイントを変えて20分が過ぎたころ、同行した早坂悠真さん(21)=石巻市須江=が水草の脇を縫うようにルアーを投げ込むと捕食音とともにルアーが水中に引きずり込まれ、竿が大きくしなった。

 ナマズはヘビのような動きで水中を暴れまわったが、最後はタモに収まった。釣れたのは70㌢超の大型ナマズで、頭は大人の拳をはるかにしのぐ。その後も立て続けに2匹を釣り上げた。

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でっぷりとお腹の出た良型ナマズ

 ナマズ釣りはキャッチ&リリースが基本であり、針はカエシがないものを使うか、カエシをつぶしてから使おう。もちろん、立ち入り禁止や釣り禁止の看板、標識のある池などでは釣りは厳禁。

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