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石巻・東松島・女川のグルメ紹介 観光客にもピッタリ!

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石巻市・東松島市・女川町の飲食店を紹介するマガジン。石巻日日新聞社の記者が一軒ずつ丁寧に取材し、店主の思いやイチ押しの一品などをご紹介します。ランチや夜のお店選びにご覧ください。…
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2020年8月の記事一覧

バーガーは圧倒的ボリューム|ハンバーガー&カフェ・キャプテンカンガルー(石巻市丸井戸)

〝抱かれたいバーガー〟の触れ込みで、全国にファンが多いハンバーガー&カフェ「キャプテンカンガルー」の石巻店が8月11日にオープンした。大阪、沖縄に続く3店舗目であり、圧倒的なボリューム感と満足感で昼時は満席状態。沖縄店で3年半勤務し、店長を務める七北田剛志さん=石巻市出身=は「ハンバーガーとスタッフの魅力で、多くの出会いが生まれる店にしたい」と見据える。 清潔感のある白い外観で、扉を開けると食欲のそそる香りが漂う 大阪、沖縄に次ぐ出店  キャプテンカンガルーは平成11年に

日替わり総菜は栄養満点|総菜専門店 SONO(石巻市泉町)

 石巻市泉町に総菜専門店「SONO」が5月13日にオープンした。東日本大震災後のボランティアをきっかけに静岡県伊東市から移住した〝みみさん〟こと小川奈津美さんが切り盛りしている。総菜には石巻の旬の魚や野菜を用いており、「誰かと食べる食事はおいしい。人と人をつなぐ食事を届けたい」と話している。 元床屋だった建物をリノベーションした 旬と栄養にこだわり  小川さんは新しいことに挑戦する同世代が多いことに刺激を受けて、平成29年に石巻に移住。少しでもほっとできる場所を作りたいと

地元食材で「和」をいただく|旬彩・陽―hinata―(石巻市山下町)

 米の貴婦人といわれるササシグレに十三浜ワカメ、県産銘柄「幻の島豚」、そして地元で水揚げされる新鮮な魚介類。オープンして約3年になる「旬彩 陽―hinata(ひなた)―」は、地元食材にこだわった創作和食の店。東京の料亭で3年、仙台のホテルなどで13年修業を積んだ須田陽介さんが素材選びから調味料まで妥協せず旬の味を振る舞う。 国道に面し、落ち着いた印象の店舗 調味料も妥協せず  評判は地元から仕入れる魚介類の刺し身(税別2500円~)。昆布やかつお節を1週間漬け込んだしょう

クッキーシューはサクサク食感|工房喫茶・かざみどり(石巻市日和が丘)

 石巻市の日和山公園の入り口にある工房喫茶「かざみどり」(鴬出貴店長)。シュークリーム専門店であり、陶器や絵タイルなど珍しい工芸品がずらりと並んだ店内は、来店者の心を和ます。 毎年5月下旬~6月ごろには、店を包み込むように100種類のバラが咲き誇る 地域の風に寄り添って  平成5年に鴬出店長の母、孝子さんが趣味の工芸と菓子づくりを生かした工房喫茶として自宅敷地内に創業。店名には一家が大好きな自然の緑と、風向きによって方向を変える風見鶏のように、地域の望みに寄り添い続けよう

新鮮な魚介をより安く|居酒屋・典典(女川町女川二丁目)

 東日本大震災後にかさ上げされた町の新たな中心部に平成28年1月に開店した居酒屋「典典」は、地元の新鮮な魚介類を堪能できる店。昼はボリューム満点の海鮮丼と天丼を提供し、観光客や働く人のお腹と心を満たす。 店は町の中心部にある 昼は海鮮丼と天丼  海鮮天丼(税込980)は平日限定。エビ、イカ、キス、ホタテのほか季節に応じた野菜の天ぷらがどんぶりを覆い、なかなかご飯に到達しない。ご飯は県内産のササニシキで、天ぷらとタレの相性が良い。ほかにエビやあなごの天丼もあり、いずれも汁物

四季感じるこだわり料理|お食事・仕出し 松竹(石巻市中央)

 こだわりの料理、店内の雰囲気などトータルで食事を堪能できる老舗飲食店「松竹」(阿部久利社長)。2代目店主の阿部社長が「量より質」で満足させる創作和食を追求し、店内の雰囲気にもこだわるなどもてなしの引き出しを増やそうと精進を重ねる。今月下旬には、冬の食材を使ったランチの限定メニューも始める。 地域の舌を満足させ続ける老舗料理店「松竹」 老舗の味がランチでも  松竹を営む有限会社阿部新は、江戸時代に廻船問屋として創業。その後、旅館事業を始め、40年ほど前から関連事業として「

本場のジューシー焼餃子|中国料理・雲雀(石巻市末広町)

 中国料理「雲雀(ひばり)」は、大連出身の韓輝(かんき)さんと、韓劉培霞(かんりゅうばいか)さんの夫婦で営む店。今月8日、石巻市中央から末広町の国道沿いに移転オープンした。店内は以前より広くなり、本場の味がゆっくりと楽しめる。 移転オープンした店。赤い看板が目印 移転し店内が広く  看板料理は「手作りジューシー焼餃子」(5個、税込550円)。具材はニンニクを使わず、県内産の豚肉とニラ、キャベツとシンプルながら独自の味付けがされていて、タレにつけなくてもいける。一口かめば、

天然酵母の生地が評判のピザ|ピザカフェおひさまや(石巻市相野谷)

 「おひさまや」は、山小屋風の素朴なピザカフェをイメージして2月にオープン。看板の矢印に従い、住宅の脇を通り抜けた先に隠れ家のようにある。オーナーの相澤千鶴子さんがこだわった店は新築だが、廃材を随所に用いて古めかしい印象。ウッドデッキや窓から稲や里山風景が見え、四季を感じながらひと息つけるだろう。 山小屋風の木の店舗。地元野菜を扱う小さな直売所も併設 四季を感じてほっとひと息  ランチといいながら、食事は営業時間内いつでも提供。どれも持ち帰りできる。看板メニューのピザは、

人気定着「甘」「塩」の鶏唐揚げ|お食事処・楓楸栞(石巻市大街道)

 石巻市立大街道小学校の東側すぐそばの「お食事処 楓楸栞(ふうしゅうかん)」は、地域住民に「唐揚げといえばここ!」と言わしめる人気店だ。東日本大震災後の平成24年4月に大街道西で創業し、29年3月に移転新築。カウンター、テーブル、小上がりと席種も豊富で、おひとり様から子ども連れまで幅広い客層でにぎわっている。 店名は愛しの三人娘に由来。足元には被災自宅跡地で見つけた2枚のタイルがある 迷ったらハーフ&ハーフ  看板商品は何といっても食べ応え満点の「からあげ定食」(3個入税

器に広がる海の魅力|えんまん亭(東松島市野蒜)

 「えんまん亭」(遠藤惣之助店長)は、昭和42年に東松島市宮戸で開店した遠藤食堂が前身。同50年ごろには野蒜海岸近くに移り、平成13年からは観光客向けに地場産の海の味覚を盛り込んだラーメンなどを考案。 東名運河沿いの店舗 震災経て地元で再開  来店者の円満(えんまん)に願いを込め、店名を「えんまん亭」に改めた。その思いが通じ、常連客や観光客の笑顔があふれ、地域内外から愛される店に育ってきたが、東日本大震災で店舗が流失。23年10月から矢本運動公園内の仮設店舗で営業し、入居

自慢のみそで回鍋肉|東京屋食堂(石巻市双葉町)

 大事にしているのは父である先代から引き継いだ味と親しみある接客スタイル。先代は東京の親類が営む食堂を手伝いながら調理のノウハウを学び、今から年ほど前に石巻市門脇で店を構えた。 全30席あるが、昼時は大にぎわい 受け継がれる味と真心の接客  東京で学んだ味が詰まった店は「東京屋食堂」と名付け、いつしか地域を代表する飲食店となった。しかし店舗は東日本大震災で全壊。2代目の渋谷明彦さんは「俺の代で東京屋は終わらせない」と自らを奮い立たせ、平成23年9月から双葉町の空き店舗で

甘いウニとふわふわのイクラ|活鮮料理ひらつか(石巻市門脇)

 これからの時期におすすめなのがウニ・イクラ丼(税抜き1800円)。甘くとろけるウニとほどよく味付けされたふわふわのイクラの絶妙な組み合わせが口の中に広がり、幸福感で思わず表情も緩む。 国道号沿いで移転再開した 原点はおふくろの味  地元を中心とした新鮮な魚介類が味わえる。ランチの一番人気はマグロ、カンパチ、ヒラメなど9品種を使った海鮮丼の並(同1380円)。上(同1880円)はこれにウニ、クジラが乗る。県の地産地消推進店であり、コメは100%県産、みそ汁は地元ならでは

看板商品は石巻焼きそば|食事処・三浦屋(東松島市大曲)

 東松島市の国道45号線沿いで定川橋を渡ると、元プロ野球選手を模した個性的な看板が目に飛び込む。「石巻茶色い焼きそばは永久に不滅です」と名言に合わせた文字が並ぶ。味とボリュームが売りの食事処「三浦屋」は昭和35年の創業以来、地域住民に愛されてやまない大衆食堂だ。 広い店内はまるで親戚の家に来たかのような安心感 家族が喜ぶ大衆食堂  「腹いっぱい食べたい時にはいつでもどうぞ」と笑顔を見せる2代目店主の三浦克之さん。広い座敷でくつろげる店内は、昼時になると家族連れやファンら多

和の心が生む本格手打ち|そば処・岩手屋(東松島市矢本)

 JR矢本駅から徒歩1分。岩手屋(千葉芙義店主)は毎日早朝から石臼(うす)でそばの実を自家製粉し、そば粉8割、つなぎとなる小麦粉2割で「二八そば」を打つ。 JR矢本駅近くでアクセス性も良い。裏側に駐車場を完備 厳選素材を自家製粉 前身は大衆食堂。二代目の千葉さんは東京で修行し、昭和46年ごろから手打ちそばを看板に掲げた。そばの実は北海道、山形県、福島県、福井県から旬に合わせて仕入れ、品質に目を光らす。  そばつゆは地元産のしょう油とかつおだしを使っており、昔の江戸前そば