震災で沈下 今は隆起しすぎ
北上川で進む水辺乾燥化
東日本大震災の地震で広域的に沈下した地盤は徐々に元の高さに戻り、北上川河口部ではむしろ発災前より高くなっている場所が出てきている。それによって河川敷が冠水する頻度が低くなり、乾燥化が進む。このまま隆起が続けば、象徴的な水辺のヨシ原が外来植物群落に変化していく恐れもある。
国土地理院が管理する電子基準点のうち、北上川河口に最も近い「河北」の地盤高は、震災で57㌢沈下した。その後すぐに上昇に転じ、今年3月まで70㌢隆起。震災前よりも13㌢高くなって