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石巻日日新聞

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石巻市・東松島市・女川町の話題を掲載している夕刊紙「石巻日日新聞」のnote版マガジンです。とっておきの地域情報と過去記事などのアーカイブ。無料と有料記事があります。ぜひぜひフォ…
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2023年2月の記事一覧

書店併設のローソン開店 県内初 河北地区に誕生 漫画や文庫3千冊

 コンビニエンスストア内に書店を併設した「LAWSON(ローソン)マチの本屋さん」が22日、県内で初めて、石巻市河北地区の「ローソン石巻相野谷店」を改装してオープンした。店内では食品や日用雑貨など通常のコンビニの品ぞろえに加え、漫画や文庫本を中心に約2千タイトル3千冊を取り扱う。オーナーの塚本芳明さん(73)は「本屋が少ない地域なので、お客様の利便性向上につながる。より愛されるコンビニにしたい」と話していた。  ペーパーレス化の進行で全国の書店数は減少傾向にあり、書店がない

介護職の魅力を動画配信 子育て両立もリアルに ウェブで福祉フェス

 16法人39事業所からなる県老人福祉施設協議会石巻・東松島地区連絡協議会は23日、介護職の仕事の魅力を伝える動画の配信を開始した。平成29年から行う「石巻地区介護福祉フェスティバル」のウェブ開催版として昨年に続いての配信。映像では〝ケアヒーロー〟として2人の介護員に密着しつつ、仕事と子育てとの両立をドキュメンタリーで伝えている。  動画では特別養護老人(特養)ホーム和香園=石巻市山下町=の高橋亜衣さん(35)、特養ホームはしうら=同市北上町=の村上秀平さん(34)の仕事と

思い出と笑顔の4分間 石巻商業で卒業花火 コロナ過の生徒有志企画

 「コロナに振り回されたまま、卒業したくない。皆の笑顔を見て終わりたい」―。石巻商業高校3年の有志3人が中心となって企画した「石商卒業打ち上げ花火」が22日、同校校庭であり、在校生や保護者、教員ら約100人が参加。約80発の大輪が夜空を焦がし、見上げる笑顔を明るく照らした。  卒業を控えた3年生の菅原魁星さん、阿部ひなたさん、佐々木朱莉さんを中心とした実行委が企画。コロナで入学式や修学旅行が中止を余儀なくされ、十分に青春の思い出が作れなかった世代だ。  「最後に心に残る思

川開き 中心部商店主ら要望 中瀬で花火打ち上げを 2500人分の署名

 第100回の記念大会となる石巻川開き祭り(8月5、6日)の花火大会を巡り、石巻市中心部の商店主など有志が20日、石巻市に中瀬からの打ち上げを要望した。市や石巻商工会議所などの実行委は3カ所の候補地から決める考えで、中心部は中瀬のみ。有志は歴史的な意義や経済効果を強調し、約2500人分の署名も提出した。  「中瀬での川開き花火大会の開催を望む市民の会」の林久善代表や、事務局で立町商店街振興組合の篠田一壽理事長らが市長室を訪問。中心部の中央、立町、羽黒町の12町内会や商店街か

ゆらゆらと南国気分で 初のアロハフェス石巻 ダンサー160人優美に

 「アロハフェスインイシノマキ」(同実行委員会主催)が19日、マルホンまきあーとテラスで開かれた。総勢約160人のダンサーが出演し、会場は南国ムード一色。ゆったりとした曲に合わせ、情感あふれる優美なダンスを披露した。  フラダンスは年齢を問わず始められるとあり、国内のフラ人口はハワイ州の人口(約145万人)をしのぐ約200万人という。心身の癒やしやリラックス、体の引き締め、脳の活性化などさまざまな効果があり、年齢的な偏りもなく人気を集めている。  一方、石巻市では行事やイ

WACK女川スタジアムが誕生 ネーミングライツ取得 渡辺社長「さらに深い縁を」

 震災後に女川町と交流し、10年以上縁を紡ぐ音楽事務所(株)WACK(=ワック、渡辺淳之介社長)=東京都=が女川スタジアムの命名権者(ネーミングライツ)となり、名称は「WACK女川スタジアム」となった。町が企業と命名権契約を結ぶのは初めて。18日に生涯学習センターで命名式があり、須田善明町長や渡辺社長、ワック所属の人気グループBiSHのメンバーが参加。渡辺社長は「女川とさらに深い縁ができてうれしい」と喜びを語った。  ネーミングライツは、公共施設に企業名や商品名を冠した愛称

3年ぶりオナガワック 女川に6グループ集結 なじみのBiSH最後の出演

 人気女性アイドルグループ「BiSH(ビッシュ)」などが所属する音楽事務所「WACK(ワック)」が女川町とタッグを組んだイベント「オナガワック2023」が18~19日、女川駅前商業エリアなどを舞台に行われた。所属6グループ総勢40人のメンバーが参加するふれあい企画が目白押しで、全国から大勢のファンが来町。グループと女川の魅力を堪能していた。  WACKと女川の交流は震災直後から始まり、これまでも町内イベントに幾度も所属グループが出演。両者のコラボはコロナ禍の中止を挟み3年ぶ

卒業前に咲かす思い出花火 石巻商業の3年生有志 コロナ世代「皆の笑顔もう一度」

 「高校生活の大半はコロナ禍。卒業前に何とか思い出を作りたい」。そんな思いを抱く石巻商業高校3年の有志3人が中心となって企画した「石商卒業打ち上げ花火」が、22日午後6時から同校校庭で開かれる。3人は住民や教職員の知恵を借りて企画を練り、地元企業から協賛金を募るなど、実現へ汗を流してきた。「皆の笑顔がもう一度見たい」。願いが結実しようとしている。  有志は菅原魁星さん、阿部ひなたさん、佐々木朱莉さんの3人。いずれも桃生中出身の旧知の仲。今の3年生は高校生活をコロナ禍に翻ろう

スプーンも瓶も楽器に 演出家の寺本さん大谷地小でコンサート 音楽の楽しさ伝える

 演出家として数多くの市民ミュージカルを手掛けてきた寺本建雄さん=東京都小平市=のコンサートが13日、石巻市立大谷地小学校で行われた。作詞作曲や歌、楽器の演奏を一人でこなす多才な寺本さんは、スプーンや栄養ドリンクの瓶を使って曲を奏で、音を鳴らす楽しさを伝えた。  コンサートは上級生と下級生に分けて開いた。4―6年生55人の前で寺本さんは、東京で1位になったことがあるリコーダーの腕前を披露。学校でリコーダーを習う児童たちは、その音色のきれいさに圧倒されていた。  「みんなそ

地域と教育がつながる場 石巻教育カンファレンス 互いを知り連携探る

 学校と地域の連携に向けた関係づくり「石巻教育カンファレンス」が11日、東松島市の矢本西市民センターで開かれた。8団体が事例紹介した後、これを踏まえグループワークで今困っていることや今後挑戦してみたいことを発表。個人、団体でのつながりを模索した。  教員やNPO、街づくり会社などで組織する教育シンポジウム石巻実行委員会主催。教育活動を推進する民間団体、学校現場の連携を目的に平成28年に始動し、30年には現名称に変え、より参加者の主体性を促す取り組みをしてきた。  この日は

野蒜の被災元地を活用 あそら農園がオープン イチゴ狩りで地域活性化

 東日本大震災の津波被害を受けた東松島市野蒜地区の被災元地を活用したイチゴ園「あそら農園」が11日、オープンした。6月初旬までイチゴ狩り(45分間食べ放題)を楽しむことができ、早くも地域内外から多くの親子が足を運び、甘くジューシーな粒を堪能していた。圃場責任者の鈴木隆介さん(41)は「野蒜地区を一大観光地にし、地域活性化に貢献したい」と語っていた。  農園は、地区内の観光施設「奥松島クラブハウス」を運営するアークリンク(株)=東京都=のグループ会社、農業生産法人(株)アソラ

どうする花火打上げ場所 第100回石巻川開き 中瀬、開北、南浜の3候補地

 第100回の記念大会となる石巻川開き祭り(8月5、6日)は、最大の呼び物である花火大会の打ち上げ候補地に一長一短があり、絞り込みに時間を要している。候補地は以前の中瀬公園と開北橋下流、新規の石巻南浜津波復興祈念公園。市と石巻商工会議所の祭実行委員会は「市民の声を反映した場所」という官民の記念事業検討委員会の提言を踏まえ、13日からアンケートを始める。  中瀬公園からの打ち上げは、近距離で迫力のある花火の観覧が可能。安全対策の関係で花火の直径が100メートルの2.5号玉まで

たい平さん名誉館長就任 まきあーとで委嘱 咲かせます 石巻に笑いの花

 いしのまき観光大使で人気落語家の林家たい平さん(58)の独演会が7日、石巻市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)で開かれた。独演会はたい平さんが同館の名誉館長に就任することを記念して催されたもの。就任式も実施し、齋藤正美市長から委嘱状を手渡され、「大変名誉で幸せ。第二の古里である石巻を皆さんと共に大いに盛り上げていきたい」と抱負を語っていた。  埼玉県出身のたい平さんは演芸番組「笑点」の大喜利メンバーとしても活躍。たい平さんにとって石巻は自身の進路を決めた特別な地とい

「食材王国みやぎ」推進表彰 大賞にファーム・ソレイユ東北 生産者とつながり茶文化普及

 地産地消やブランド化への取り組みをたたえる令和4年度「食材王国みやぎ」推進優良活動表彰が先日、県庁であった。石巻地方からは和紅茶を扱う(有)ファーム・ソレイユ東北=石巻市旭町=が地産地消部門で、最高賞の大賞を獲得。ブランド化部門では宮城ほや協議会=同市中央=が特別賞に選ばれた。受賞記念販売会もあり、来庁者に広く取り組みをアピールした。  表彰は県主催。農水産物に恵まれた「食材王国みやぎ」を全国に発信する目的で平成20年から続いている。これまで石巻地方からは道の駅上品の郷(