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「ダメだし」はしない。するのは「ホメ出し」。

僕が演出をするときは、ダメ出しをしないようにしております。やるのはダメ出しではなく「ホメ出し」をしてます。

こうしようとか、ああしようとかの指示はしますが、ボクの芝居に出てくれてる役者たちに、ダメな所はないので、良いところをホメるようにしてます。っていうか、好きな役者たちが出演してくれてるので、ホメてしまうってのが多いのかもしれません。

演技レッスンの時もどうかというと、基本的にホメてます。

若い時。まだ俳優になろうとしてた時、演出家の先生からダメ出しされまくり、怒られまくり、灰皿が飛んできて、怪我もしたことがありました。「自分はこのように感じてこう動いてこう表現しようとしたのに、なんでここまで怒られるんだろう?」と思っていました。

今から考えるとなんで身勝手なことなんでしょう。

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しかしながら、大人になり、この世界でもだいぶキャリアを積んだあと、他の稽古場に見学に行った時、若い頃と同じような光景が広がっている稽古場がありました。役者たちはうんざりしており、「これほんまにいいの?」と言う疑問ばかりが頭に浮かんだ見学となりました。こういう疑問が浮かぶと言う事は、まさに勉強した!!!と言うことなんです!

そんな疑問ばかりが頭に浮かんだ見学となりました。こういう疑問が浮かぶと言う事は、まさに勉強した!!!と言うことなんです!

見学を認めてくれたとある劇団の方。そこの劇団に導いてくれた方。本当にありがとう!!


では、なぜホメるのか?

ホメることで、得られる事が多いんです。

まず相手のヤル気がみなぎる!サイコーですね!

強みを発見できる!サイコーです!

みんな気分が良い!サイコーです!

良い事ずくめ!!


そして何よりホメさがしする事で、相手の弱点も見つけることができるんです。

ここすごくいい!でもここが足りてない!

みたいな感じで、本人も意識して気をつけてるところとかも発見できてしまうんです!!じゃあ見つけてしまったから、一緒になって弱点補完方法も考えられるし、ストロングポイントもより強化していくこともできる!

ほんまに良いことずくめ!!

ダメ出しで、ダメな所ばかり探すと、ダメにしか照準が定まらなくなるから、面白くないよね。

なにより人が育たない。一緒になって考えていかないとねー。

企画もそう。

一刀両断してしまう前に、その良い所、可能性を見つけてみたら、醜いアヒルの子が美しい白鳥に変わるんですよ!!!


【今回のつけたし】ダメ出しって行きすぎると人格否定までいっちゃうからヤバいよね。

ホメ出しは、ホメるとこから始まるコミュニケーションで、日本人は受け取るのが下手なんよ。

みんな否定好きなんやね。得しないことが多いのに。

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