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企画の感情操作「かわいい!」について。

心理学大好きな脚本家が「かわいい」について考えてみた。

結論から書きます。

「かわいい」と思う感情は最強の感情なんですよ!!


<「かわいい」は心をほぐす!> 

これはきっと皆さんも周知の事実ですが、この心がほぐれた時、守ってあげたくなるとか、ずっと見ていたい。自分だけのものにしたいという欲求はその人の細胞を活性化していくんです。

そもそも「かわいい」モノっていうのは、丸みがあるものが多かったりします。しかしかわいいと思う気持ちって、人ぞれぞれだから、なんとも言えないのですが、第一印象で「かわいい」と思わせる、形・色・質感というものがあります。

動物のモフモフ感が僕は好きです。でも噛みつかれるかもしれない。ひっかくかもしれない。くさいかもしれない。という、2次要因が働き、容易に近づけない時があります。

かわいい女の子でもそうです。第一印象、かわいい!と思っても、男ばかりの中で育った僕は、根性が悪いかもしれない。ひどく傷つく一言を持っている子かもしれない。と、経験からの2次感情でちょっと怖がってしまうところがあります。

でも2次感情を抜くと、「かわいい」もの。っていうのは心が癒されます。

僕はオッサンですが、いまだに「ポケモン」が大好きなんです。どんなポケモンを見てもトキメきます。毎シリーズやりこんで、かなり多くのポケモンを集めてしまいます。2次感情が関係ないからです。


<「かわいい」はトキメキ。トキメキは人生を変える!>

片付けの達人の近藤麻理恵さんも「トキメキ」の感情を使ってお片付けをしていくことを推奨していますが、トキメく「恋心」と同じ感情が引き出すきっかけになります!

トキメキを利用すれば、トキメかないものは「ありがとう!」といって捨てるって、彼女は言うんです。女性って怖いものです。トキメキってどれだけ大事にしないといけないか、男性はこの「お片付け」から学ぶべきことです。

さて、トキメキを感じるエンタメと言えば、アイドルやアニメやディスニーなどのキャラクターもの。これはエンタメに切っては切れないものですよね。

実際にアイドル市場は昨年度は2400億円もの市場となったそうです。

トップアイドルはともかくとして、ブラックだといわれている地下アイドル市場も大きく動いていて、1ライブで十数万円も稼いで帰る子もいるとか。とにかく現金が飛び交うのを見たことがあります。

余談ですが、僕が地下アイドルの話で好きなエピソードは・・・。「死のうと思ってたけど、やけになって地下アイドルのライブに来たら、死ぬのをやめた。」と言っていた男性と話したことがあります。それから自分の子供でもおかしくない女の子の応援に働いたお金を費やしていき、2,3年後、彼女が学業を専念するために卒業を決意し、男性はそれと共にアイドルも卒業して、ともに成長していったという話。・・・・・・・・・。

実際に会ってお話を聞いた時も、「なんじゃこれ?」とは思いながらも、そこまで情熱をかけたことがすごいな。と思いました。その気持ちも正直に男性に伝え、仲良くなった僕は、今も連絡を取り合っています。男性は今、インディーズバンドの応援をしているそうです。誰かを応援することで自分の居場所を見つけることができたんですね。

そんなトキメキが人生を大きく変えることもあります。

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<「かわいい」は集中力を上げる!>

最近の心理学の論文では、「かわいい」モノを見ると、集中力が上がるそうです。仕事の効率を上げるのに、かわいいものを1分程度見ると、格段に効率化が上がるんだとか。不思議効果です!

仕事中、ほっと一息つくとき、かわいい動物の動画を1分ほど見るといいとのこと。しかし見続けてしまうとあかんわな・・・さすがに。


そんな感じに「かわいい」「トキメキ」を利用すれば、いろんな企画って通るんじゃないか?  という仮説を、放送作家仲間と立てたことがありました。番組会議の時の企画案の書類をかわいくしてみたらどうか?という実験です。(オッサンたちが何をやってるんでしょう)

実際に企画案のA4のペラ1枚を、かわいく見せるためにイラストを入れたり、イメージ画像を張り付けたりしました。さすがに企画内容が伴っていなかったので却下されました。しかし、驚いたことに、手書き+まる字で大きめの字で書いた企画案は、すんなり通ったのです。

「かわいさ」って付け足すものじゃない。湧き出てくるものなんだという結論に達したことがあります。


それから、何か新しく考えるときは、かっこよくも大事だけど、「かわいらしさ」をどこかに残すようにしています。そうすると親しまれやすさも出てくるし、企画の中の印象が残りやすくなる感じがしたのと、企画タイトルもかわいらしさを入れると、企画の際立ちが出てきました。

僕はそのことに気が付き、小さいながらも収穫有の企画を作ることができました。ありがたい話です。そして一緒に考えてくれた放送作家仲間のTくんありがとう。


<今回の付け足し>かわいくない、苦手なものをかわいく感じてみよう。なんだか許せるようになりますよ。

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