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【記録:学生2日目】コーヒーを片手に、そして文字通り片手を持ち帰った日


元々早起きは苦ではないのだけれど、ネパールにいると不思議と自然に早く起きれてしまう。外から聞こえるお祈りの鐘の音、鳥の鳴き声、はたまた蚊の羽音で目覚めることも。

今朝も11時からレッスンが始まる。
家で飲んでいたコーヒーが残っていたので、そのまま持っていった。
ネパールではなんでもありだ。

コーヒーをカップのまま持ちながら歩くこともこの国なら恥ずかしくない



昨日先生に貸していた赤ペンが使いにくかったらしく、ペンを買ってこいと言われたので(ジェットストリームのいいやつなのに。こちらの人はとにかく筆圧が強いので、日本のペンはインクが出てこないみたい。)またもや文具屋へ。戻ってきたらメヘンディのお客様がきていた。

施術中の様子。描くデザインやスペースによって値段は様々


勉強も兼ねて眺めていると、みるみるうちにデザインが仕上がっていく。
先生のメヘンディの迷いのない動きは美しい。

線が安定しているし、何より速い


あっという間に完成


練習用にノートにいつも描いてくれるお手本があまりにラフだし普段も大雑把そうなので、この先生はちゃんとメヘンディは上手なのだろうか…と正直少し不安だったのです。おみそれいたしました、先生…!

そんなこんなでようやくレッスンがスタートする。この国ではいつだって開始時間はずれ込むもの。いよいよ本日はメヘンディコーンを使うことに。まずは昨日覚えたデザインパーツを描いたり、真っ直ぐ線を引く練習。

「あなたせっかくのコーヒー冷めるわよ、飲みながらやりなさい!」
先生は今日も厳しくも、とても優しい。

線とデザインパーツの練習中


ヘナタトゥーは一度描くと少なくとも1週間は消えない。肌で練習をすることは非効率なので、大抵は手の形にカットされたボードを繰り返し使う。


今までメヘンディコーンの持ち方も、描き順も全てが我流だった。一からのやり直し。
染み付いた方法をクリアにし、感覚を掴むのは時間がかかる。ある意味まだ凝り固まる前に、ちゃんと修正する機会を持ててよかった。

宿題用のお手本を自分の手に


レッスン半ば、今日の宿題のデザインを腕に描いてくれた。とても嬉しいのだけど、もちろん乾くまで作業は停滞。おもむろに扇風機のスイッチを入れる先生。「当てときなさい」と指示が出た。

 残念なことに扇風機は壁に設置されている。片手を上げたまま佇むことになり次第に腕はプルプル。これじゃむしろ筋トレだ。

数分あげっぱなしの手


その間にもお客様が次々やってくる。どうやら思っていた以上に先生のお店は繁盛をしているらしい。すごいよ先生!

ヘアカットはもちろん、糸を使っての眉毛や産毛剃りのお客さんも多い。


暇なので室内の様子も撮ってみる。こちらは髪を洗うところ。全ては揃っているけれど、美容室というよりは手術室のよう…笑
ネパールで一度ヘアカットはチャレンジしてみたいところ。

リラックスという雰囲気では無い


やっとメヘンディが乾いて練習再開!

お手本を見ながらひたすらに


先生の手直しが入ります


アウトラインは太く、がお約束


来客が多かったとはいえ、この日も大幅にレッスン時間オーバー。今日も遅くなりそうだと友人に電話をかけたかったが、ネパールで使っている携帯を家に忘れてきたらしい。やばいぞ、切り上げる口実がなくなってしまった…!刻々とすぎる時間。

そうこうしていると、友人があまりに遅いので迎えに来てくれた。た、助かった…!レッスンはとても楽しいのだけど、このままだと一生この店に缶詰になってしまいそう。笑

最後に練習用の腕が欲しいと伝えたら、新しいものを出してくれた。
行きしなのコーヒーは、帰りしなには片腕に。ガタガタの形もなんだか愛着が湧いてくる。せっかくだから名前をつけようかな。

練習用の片手、600Rs


今日も充実した午前が終わる。学ぶことはいつだって楽しい。ネパールの人に認めてもらえるくらい上手く描けるよう引き続き頑張ろう☺︎

メヘンディ学生の日々はまだまだつづく。


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