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”基本調味料だけでつくるVEGAN”柑橘と人参、似た色は相性よきかな

柑橘が好き。だから柑橘が豊富に味わえる春が好き。
年々種類が増えているようで、毎年初めまして柑橘に出逢っています。
新種をみかけたら必ず食べると決めていて、それが春の楽しみの一つとなっています。今年はどうかなー。

果物ってデザートとしてそのまま食べることが多いですよね?
他の果物もそうですが、特に柑橘は野菜と相性がいいので、色々な野菜と組み合わせてサラダやマリネにするのが大好きです。


色が似ているものは味も相性良し

八百屋で丁稚奉公していた頃に、「色が似ているものは味の相性もいいんだよ」って教わりました。
野菜や果物の色は、それらが持っているポリフェノールの色。ポリフェノールってよく聞きますよね。ブルーベリーのアントシアニンとか。
ポリフェノールは植物が持つ抗酸化物質のことです。日差しを浴びて育つ植物が持っている、紫外線による酸化ダメージを受けないように酸化と対抗する物質ですね。抗酸化って大切…シミシワ…。
まぁでも、詳しいことまで知らなくてもいいんです。要は似たようなものを持っているから相性がいいってこと。共通の趣味があると仲良くなりやすい、そんな感じです。

ヴィーガン料理でも、野菜と果物の組み合わせはよくある手法です。
果物は具材でもあり調味料でもあるんですよね。
柑橘は「酸味+甘味(+ちょっと苦味)」の役割って考えると分かりやすいかな。
柑橘の黄色やオレンジ色に近い人参と組み合わせて、マリネにするのは定番!火を使わずに作れて数日持つので、おかずとしてもお酒のおつまみとしてもあると嬉しい一品です。


切柑橘とにんじんのマリネ

ビタミンカラーを食べると元気になりそう!

<材料>2人分くらい
お好きな柑橘 2個/にんじん 1/2本/酢 大さじ1/塩 ひとつまみ
<作り方>
①柑橘はスマイルカットし、両端を切り落とす。皮を削ぐように切り種をとる。皮も食べられるものはそのまま、食べられないものは皮を取り除く。
②人参をすりおろし、酢と塩と混ぜ合わせる。味見をして酸味と塩味を調節する。
③①と②をさっくり和えて出来上がり。冷蔵庫で30分ほど馴染ませる。

お酢を入れることで、柑橘の甘みが引き立ちます。塩は味を引き締める程度で大丈夫。しょっぱくなるとイマイチなので、お気をつけて。

柑橘は2種類合わせるのがおすすめ!口の中でいろんな味を楽しめます。
今回つくった画像のものは、金柑とはるかの組み合わせです。
はるかは酸味が少なく、薄皮ごと食べられます。金柑はそのまんま食べられるからお手軽ですね。種をとりながら薄切りにして和えています。
薄皮も食べられる柑橘でつくると楽ちんかも。


柑橘の種類によって酸味や甘味のバランスがだいぶ違いますし、お酢もメーカーによって酸味が違うので、必ず味見してください。
甘味が足りないなぁと感じたら、ちょっと甘味を足してもいいと思います。お砂糖でも構いません。厳格なヴィーガンにこだわるのなら、煮切りみりん※かアガベシロップ、メープルシロップなどを使ってください。とはいえ、頑張りすぎずに。おうちにあるもので!

基本の味付けは酢と塩のみ。
基本調味料でつくるVEGANです。

このマリネ、ちぎったレタスや茹でた菜の花と和えるのもおすすめです。
口っぱいに春を感じられますよー。
見た目も爽やかで可愛らしいので、食べる前からときめきます。そういうのって大切ですよね。

※煮切りみりんの作り方…みりんを鍋に入れて沸騰させ、中火で1〜2分煮立たせてアルコールを飛ばします。レンジでもできるみたい。(私はやったことがないのですが検索したらたくさん出てきました)アルコールがとんで保存性が落ちているので、余ったら冷蔵保存してくださいね。
みりんを選ぶ際は塩の入っていないものを選んでいただくと、砂糖の代わりとして使えます。本みりん、をぜひご購入ください。


◯◯◯
ひびのわの料理教室は、埼玉県草加市にて毎月開催しています。
次回は3月11日(土)。1年間かけて学生時代の調理実習をやり直そうという「おとなの調理実習」クラスです。
テーマはご飯と味噌汁。お米の研ぎ方から水加減、鍋での炊き方など、身につけたら一生ものの知恵です。一緒に料理しましょう!


私がヴィーガン料理をする際に使用する基本調味料は「さしすせそ」ではなく、「みしすせそ」。砂糖は使用せず、みりんを使うことがほとんどです。そのためレシピ内に砂糖は出てきませんが、置き換えていただいて構いません。堅苦しくならないことの方が大切です。
※砂糖の精製過程で使用される可能性の高いキトサンは牛由来のものであるため、厳格なヴィーガンの方には砂糖や砂糖が使用されたものを食べない人もいます。(砂糖のパッケージにキトサンの使用については書かれていません)

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