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アルモンデナンデモデキルサ#4【人参味噌のマルチな才能】

ひびのわです。
毎週1回stand.fmで、旬の野菜をまるごと食べきる一品を声でお伝えしています。
旬の食材をたっぷり味わう、頑張りすぎない、でも手も抜かないご飯。
聞きながらつくれるくらい簡単なレシピをお伝えしていますが、noteでは少々小ネタも挟みつつ、改めて文字に起こしています。

私が小さい頃にはなかった節分の風習、それは恵方巻きを食べること。
いつ頃から世間に広まったのかしら…と調べてみると、どうやら仕掛け人は某大手コンビニさんのようで。
そもそも、大阪の花街で商売繁盛や無病息災を願って太巻きを食べていたことや、縁起のいい方角の神社にお参りする恵方参りしていたこと等をいいとこ取りしてそのアイデアが生まれたのかもしれませんね。

クリスマスといいバレンタインといい、お祭り好きの日本人のDNAは相当なものですが、例に漏れず私もしっかりその新たな風習に巻き込まれております。
美味しい料理が付随するイベントはすぐに受け入れる、それが食いしん坊の性。

ということで、節分間近に紹介させて頂く一品は海苔巻きです。
メインの具材は、たっぷりのくるみを使った人参味噌!
このレシピのポイントは、人参の火の入れ方です。

人参=ビタミンたっぷりなイメージがありますが、人参に含まれるビタミンの多くは水溶性なので、普通に茹でてしまうと栄養も旨味も水に流れ出てしまうんですよね。
それは勿体無い…ということで。
蓋がピッタリしまる鍋さえあれば簡単にできる無水調理で(実際には少量の水を使用しているので無水ではないのですが)、人参の甘味も旨味も栄養もぎゅっと濃縮していきます。

この人参味噌のマルチな才能は、この時期の我が家の食卓を支える力強い味方。
その才能はレシピ後半で熱く語るとして、まずは幸運巻き(縁起が良さそうな名前をつけてみました)の紹介から。
noteではざっくりとしたレシピを書いています。
これがなかったらあれを使ってね、海苔巻きはこうやって巻くといいよーなどの、細かい工程はぜひ下記のリンクから耳でご確認くださいませ。


◇材料◇
ご飯/人参/くるみ/生姜/味噌/海苔/青菜(小松菜やほうれん草など)
※1本分はご飯約1/2合、人参小1本、くるみ大さじ2/味噌大さじ1/2、海苔1枚(全型)、青菜1房
◇工程◇
①ご飯を炊く(いつも通りでOK)。
 人参は縦に4等分にして皮目を下に重ならないように鍋に並べ、1/3ほどが隠れる量の水を入れ、ひとつまみの塩をパラパラ。
 蓋をして中火にかける。
②蓋の隙間から湯気が立ってきたら弱火にし蒸し茹でしていく。
 5分ほど経ったら一度蓋を開けて楊枝などを刺し、すっと抜けたら出来上がりのサイン。抜けなかったり固くて刺せないようであれば、水を大さじ1くらい足して蓋をして、柔らかくなるまで茹でていく。
③にんじんが柔らかくなったら取り出して、すり鉢で潰すかジップロックなどの丈夫な袋に入れて指で潰して、ペースト状にする。
 細かく砕いたくるみと味噌、すりおろした生姜を人参とよく合わせたら、人参味噌の出来上がり。
④海苔にご飯を敷いて、手前に硬めに茹でた青菜とたっぷりの人参味噌をのせ、きゅっと巻いて出来上がり。


人参の甘みって個性的で、その香りと相まって、苦手な方も多いですよね。
でもこうして味噌と合わせることで、なんだかまぁるくいいところだけが引き出されちゃうんです。
甘い人参は苦手なんだけど、これは美味しい!と言ってもらえることも多くて、さも自分の手柄のように「でしょー!」と得意げに叫んでいますが…私が偉いわけでもなんでもない。(当たり前)

この人参味噌、和洋折衷どんな料理にも対応するマルチな才能をお持ちです。
食パンにたっぷり塗ってチーズをのせてトーストにしても良し。
牛乳や豆乳で伸ばしてスープにするも良し。
ひき肉やツナ缶と合わせてパスタソースにするも良し。
溶き卵と合わせて卵焼きやオムレツにするも良し。
青菜と炒めても良し。
応用編として、刻んだ青菜と混ぜてご飯に乗せてクリームソースとチーズを乗せて焼けば、栄養満点な簡単ドリアにもなります。
優秀!頼もしい!

忙しかった日の帰り道。
夕飯どうしよう、手間もかけたくないけど、美味しいものは食べたい…。
そんな時にマルチに活躍する常備菜がある!というのは、本当に心強いものです。


頑張りすぎない毎日のご飯で、季節の変わり目を軽やかにスキップしていきましょう。

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