『赤毛のアン』読了

再読していた『赤毛のアン』を読み終わった。


児童文学を読むこと自体久しぶりだったし、すごく面白かった。

初めてこの作品を読んだのは、主人公のアンがアヴォンリーに来たときの年齢と同じ11歳だったと思う。

当時は、みるみる作品の世界に引き込まれ、アンと自分を重ねてみたり、アンのようにいろんな物に名前を付けたりした。


それから20年以上が経ち、初めてアンを読んでから実に3倍近くの歳を重ねての再読となる。

今でも鮮明に覚えている場面、ぼんやりとしか覚えていなかった場面、中には、こんな場面あったかなと思う箇所もあり、再読ならではの楽しさを存分に享受できた。

アンに対する思いや作品への理解は、初めて読んだときに比べていろいろに変化しているけれど、当時と今も変わらないのは、物語の舞台であるプリンス・エドワード島への憧れだ。

写真や映像でしか見たことのない美しい島に、いつか行ってみたいと思う。

ところで、改めて再読とは、それなりの発見や価値があるものだなと思う。

私は滅多に一度読んだ本は読み返さないけれど、時間を空けてじっくりと再読してみるのも読書の楽しみの一つかもしれない。

ついつい、まだ読んだことのない作品に手が伸びるけれど、 敢えて読み直してみるというのも良い気がする。

作品の理解を深めたり新たな発見をしたりするだけでなく、自分自身に対する理解も深めたり、新たな発見を促してくれることもある。

1日のうち読書に割ける時間は限られているけれど、新しい作品に触れ、過去に読んだ作品にも再会し、何かしら吸収していきたい。





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