金子みすゞ名詩集
『金子みすゞ名詩集』を読んでみた。
読書は好きだけれど詩にはあまり興味がなく、国語の教科書以外でほとんど読んだことがなかった。
だけど、金子みすゞもHSPだったといわれていることを知り、詩そのものよりも“金子みすゞ”その女性(ひと)に興味を抱いた。
『金子みすゞ名詩集』には、「みんなちがって、みんないい」のフレーズで有名な「私と小鳥と鈴と」をはじめとする93編の詩がおさめられている。
童謡詩人といわれるだけあって、幼い子供の視点から世の中を見回したような独特な感性が感じられた。
また、彼女がHSPだったかもしれないと納得できるような繊細な心の動きや気づきが感じられた。
私自身、ごく最近自分がHSP気質であることを知った。
元の性格も相まって、ついHSPの生きづらさばかり意識しがちだが、金子みすゞの詩からは、繊細な感性だからこそ得られるなにかを感じられた。
普通は見逃してしまうような些細なことに気づけることは、前向きにとらえればとても素晴らしいものだ。
ここ最近、芥川が表現したような「ぼんやりとした不安」にさいなまれて落ち込み気味だったけれど、ほんのちょっとだけ前向きになれそうな気がする。
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