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ABBA "Mamma Mia"

留学生は時間割を組むにあたって、学校のガイダンスカウンセラー(通称オポ)と相談しながら進める。オポが音楽の授業を勧めてきたので、フィンランド語の勉強にもなると思い、今学期は「歌」のコース、「フィンランドの多声部音楽」のコースの2つを取った。歌のコースには9人生徒がいて、発声技術を学んでとにかく沢山歌う。フィンランドの多声部音楽(polyphony)のコースには20人程いて、フィンランドの伝統音楽やサーミの音楽を聴いて演奏して話し合う。

どの教科に於いても言えることは、そこで何を学びたいのか聞かれることだ。僕が歌のコースの最初の授業で、フィンランド語の歌を学びたいと言うと、教師は次の授業で、響もいるしフィンランド語の歌を選びましたと言って楽譜のコピーを配ってくれた。それでもなお、授業で歌う歌の半分は英語だ。高校向けの楽譜集が教室にあるのだが、6割フィンランド語、1割スウェーデン語、3割は英語といった具合だ。

英語の授業で、「歌詞(lyrics)」は詩かどうかという議論をした。個人的には、当然詩だと思っているのだが、だとしたら音楽教育というのは言語教育と密接に関わっている。英語を学び英語の歌を学ぶことで自身の中にある音楽の世界がうんと広がるということだ。日本の音楽の授業で歌った外国の歌はイタリア語のサンタルチアだけだ。

今日はABBAの"Mamma Mia"を歌った。音楽に於いても、英語はもはや米英のものだけではないということを学んだ。

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